テラーノベル
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⚠️ こちらはd!の二次創作です ⚠️
微死ネタ が これから出てきます
地雷 彡 は 回れ右 !
病室の窓から差し込む光が、少しずつ夏らしくなっていく。
わいは今日もキャンバスを抱え、病院の廊下を歩いていた。
看護師さんにも、もう顔を覚えられている。
「今日も来たんですね」
そう微笑まれるたび、小さく頭を下げるだけだった。
病室の扉を開ける。
いつもの景色。
白い天井。
規則正しく鳴る機械の音。
そして。
静かに眠り続けるci。
shp「……おはよう」
返事はない。
それでも、毎日声をかける。
いつ目を覚ましてもいいように。
いつものように話しかけられるように。
椅子へ腰を下ろし、キャンバスを立てる。
片手でパレットを持ち、もう片方の手で筆を握る。
昔は、この時に。
ci「今日はどんなん描くん?」
そう言いながら、ciが隣へ来ていた。
今は、その声もない。
静かな病室には、微かな作業の音が響いていた。
どれくらい時間が経っただろうか。
気づけば、キャンバスの上には少しずつ景色が出来上がっていた。
青空。
白い雲。
夏の日差し。
昔。
似たような景色を描いていた時。
ciは隣で笑いながら言っていた。
ci「これ見てたら、外出たくなるなぁ」
ci「今度、この景色見に行こや」
きっと、わいの息抜きも兼ねて誘ってくれたのだろう。
今ならわかる。
だが、その約束はまだ果たせていない。
shp「……起きたらいつか行こな」
小さく呟く。
もちろん返事はない。
それでも。
聞こえていると信じたかった。
コンコン。
病室の扉が静かに開く。
振り向くと、ciのお母さんが立っていた。
「今日も来てくれてたんやね」
shp「……こんにちは」
ciのお母さんは、キャンバスとわいを見比べて、小さく微笑む。
「今日も描いてたんやね」
shp「……はい」
少しの沈黙。
ciのお母さんは眠るciへ視線を向ける。
「この子、昔からshpくんが絵を描いてる姿を見るの、大好きやからね」
その言葉だけで、胸が締め付けられた。
ciのお母さんはわいの顔を見る。
「……でも、無理だけはせんといてね?」
「毎日来てくれるのは嬉しいけど……ちゃんと休まなあかんよ?」
shp「……大丈夫です」
本当はどうなのか自分にも分からなかった。
でも。
ここを離れる方が、もっと苦しかった。
ciのお母さんは何も言わず、少しだけ困ったように笑う。
「ほんまに、2人は似た者同士やね」
その言葉に少しだけ目を見開いた。
「昔から、一度決めたら聞かへんところ」
「心配になるくらい真っ直ぐなんやから」
思わず眠るciを見る。
shp「……そう、ですかね」
「ええ。よく似てるわ」
ciのお母さんには、小さい頃からずっとお世話になってきた。
わいのことも、本当の息子みたいに接してくれる人だ。
その人が言うのだから。
きっと、本当にそうなんだろう。
病室には、また静かな時間が流れ始める。
わいはもう一度キャンバスへ向き直り、ゆっくりと筆を動かした。
しばらくして。
ふと、筆先が思うように色を乗せなくなった。
shp「……あ」
筆先が広がっている。
何度も使ってきたせいか、毛先が少し傷んでいた。
このままでは、細かいところが描けない。
パレットを見る。
絵の具も何色か底が見え始めていた。
shp「……買いに行くか」
小さく呟き、立ち上がる。
いつもなら、「また?」と笑いながら、ciが買いに行ってくれていた。
でも。
今は自分で行くしかない。
キャンバスを片付けると、眠るciへ目を向けた。
shp「……ちょっと行ってくる」
返事はない。
それでもそう言って病室を後にした。
画材店は病院から歩いて十分ほど。
必要な筆と絵の具を買い終え、袋を受け取る。
店を出ようとして。
ふと足が止まった。
向かいには、小さな花屋がある。
shp「……そうや」
まだ、一度も花を持ってきたことがなかった。
少しでも病室が明るくなれば。
そんな思いで道路を渡る。
店内へ入ろうとした、その時。
先に一人の青年が花を選んでいた。
白衣を羽織り、艶のある黒髪がさらりと揺れる。
どこか儚さを纏ったその人は、淡い桃色の瞳で花束を見つめていた。
店員が出来上がった花束をそっと差し出す。
「お待たせしました。」
白い百合を中心に、優しい色合いでまとめられた花束だった。
店員は少しだけ寂しそうに笑う。
「………この花束は大切な方への墓花でしたっけ。」
その言葉に。
青年は花束を受け取りながら、小さく頷いた。
「……そうなんです。よく覚えてましたね。」
少しだけ目を細めて笑う。
その笑顔は優しかった。
けれど。
どこか、ひどく切なかった。
店員も静かに笑い返す。
「毎月、同じ時期に来てくださいますから。」
「今月も、とても綺麗に仕上げました。」
「ありがとうございます。」
「……彼奴も……shaも…きっと喜びます。」
そう呟く声は、とても穏やかだった。
青年は花束を大事そうに胸へ抱え、
「ありがとうございました。」
そう一礼すると、静かに店を後にした。
扉が閉まる音だけが、小さく店内へ響く。
その背中を、わいは少しだけ見送っていた。
どこか。
自分と似た空気を纏っている気がしたから。
「いらっしゃいませ。」
店員さんの声で我に返る。
shp「あ……」
少し頭を下げる。
「花束をお探しですか?」
shp「……はい。」
少しだけ言葉を探してから口を開く。
shp「友達の、お見舞いに。」
「そうでしたか。」
店員さんは優しく微笑む。
「何かご希望のお花や色はありますか?」
shpは少しだけ考える。
そして。
病室で眠るciの姿を思い浮かべながら、小さく答えた。
shp「……明るくなるような。」
shp「見た人が、少しでも元気になれるような花束にしてほしいです。」
店員さんは優しく頷いた。
「かしこまりました。」
「心を込めて、お作りしますね。」
しばらくして。
店員さんは、大切そうに花を束ねていく。
一本一本、丁寧に。
色のバランスを見ながら。
優しく包み込むように。
やがて。
「お待たせしました。」
そう言って差し出されたのは。
オレンジと黄色の花を中心に、白い花が優しく彩る花束だった。
夏の日差しのように温かく。
見ているだけで、少しだけ心が軽くなるような色合い。
思わず目を見開いた。
店員さんは嬉しそうに微笑む。
「お友達も、きっと喜んでくださいますよ。」
その一言に。
shpは小さく頷いた。
shp「……そうやと、ええな」
花束を両手で受け取る。
優しい花の香りが、ふわりと漂った。
レジで代金を支払い、紙袋と花束を抱える。
店を出ると、夏の風が静かに吹き抜けた。
shpは花束を大事そうに抱きしめる。
そして、病院への道をゆっくりと歩き始めた。
花束が揺れるたび。
鮮やかなオレンジと黄色が陽の光を受けて優しく輝いていた。
ただ一人。
花束を抱えて、親友の待つ病室へ向かった。
#wrwrd!
星螺💫
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コメント
5件
ま、まじか…rbrさん来てるやん、てかrbrさんが定員さんに顔覚えられてるってことはshaさんが 亡くなって結構経ってるってこと…? そう思うとめっちゃ涙腺崩壊ですね。主さん天才やんか!!😭
まってrbrさんですやん😭😭😭 も〜ここ繋がってしまったら絶対ないてまいますよ😭😭
読了しました。第4話、とても胸に残る回でした。 花屋の一幕が特に印象的です。白い百合の花束を抱える青年の「…彼奴も…shaも…きっと喜びます」という呟き、その切なさと優しさが同じ病院へ向かうshpの空気と重なって、何とも言えない余韻を残してくれました。そしてshpが選んだ「明るくなるような」花束——オレンジと黄色、白。見た人の心を少し軽くする、そんな花を選ぶ感覚が素敵だと思います。 眠り続けるciへ向ける一途な想いと、少しずつ変化していく日常の描き方がとても丁寧で、続きが気になります。おむらいすさん、素敵な物語をありがとうございます。