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もらる(女)「あ、もう時間だ!ころ…の長袖の服は後で買おっか」
ころね「わがった〜」
服屋を颯爽と出て予約したしゃぶしゃぶ店に行く。だが、その途中で人混みに鉢合わせしてしまった。
もらる「やばっ💦あと5分しかない…」
ころね「ど、どうする?💦」
もらる「…かくなる上は、、ころ、ちょっと失礼。」
彼はそう言うところねの首と膝の位置に手をまわし、そのまま彼女を持ち上げた。
ころね「へあ!?////お、お兄ちゃん!?//」
もらる「…ほっ!!」
彼が短く、小さい雄叫びをあげた次の瞬間二人は空を飛んでいた。
ころね「えええぇぇぇ!?!?」
周りの人達「!?!?!?」
―――空中にて。
もらる「あ、ちょっと強く踏ん張り過ぎたかな…」
ころね「ど、どうなってるんだでな?!」
もらる「ちょっと踏ん張って跳んだだけだよ?」
ころね「????」
もらる「あ、落ちますよ〜」
ころね「え?うわぁあぁあ!!??」
もらるは呑気に落ちる勧告をする。それと同時にその勧告通りに重力に引かれるまま最高速度で落下していく。
地面が近づくと同時にもらるはスキルの準備をする。
もらる「…”防護加護(プロテクトプラス)”」
もらるがそう言うと、彼が抱いている彼女に赤い光が集まる。それと同時に顔を近づけて囁く。
もらる「多分大丈夫だと思うけど、一応ね。」
彼が言い終えたと同時に、もらるは何事もなかったかのように、すとん、と予約したしゃぶしゃぶ店の前で着地した。そこで見慣れた人影がいた。
もらる「二人ともおまたせ~」
春樹「おいおい…一体なんで空から降りてくるんだよ…」
癒月「まあ、もらるくんなら日常茶飯事でしょ〜」
春樹「まあ、確かに…」
もらるは右から左に聞こえないようにしながらころねを降ろそうとする。
もらる「ころ、大丈夫だった?」
ころね「あ、脚に力入らない…💦」
もらる「ん?腰抜けちゃったかな?」
春樹「…んじゃまあ、行くぞ〜!」
癒月「お〜!」
もらる「誘ったの僕なんだけど?!」
店内に入ると、以前ころねと一緒に入った時と同じ賑やかな声が鳴り響いていた。
店員「いらっしゃいませ〜、ご予約の方でしょうか?」
もらる「はい、戌神です。(爽やかモードON)」※ころねはなんとか立ってる
春樹「出たよ、無意識イチコロモード…(小声)」
癒月「だね〜(小声)」
店員「尊i…コホン、失礼しました。お席こちらです。」
もらる(あ、もしかしてまた無意識に変えてた…?)←正解⭕
後ろの癒月&春樹「www…」
ころね「………💢」←店員の恋の風を感じた
席に座ったら店員さんにひお店のシステムを説明されてそれを聞きながら一気に疲弊が襲う。
気づいたら横に座っている癒月の肩を借りて眠ってしまった。
―――それに嫉妬しているころねには微塵も気づかずに。
お店に入って数十分、自分の頬が紅潮しているのも、勝手に隣のすやすや寝ている彼を意識してるのが分かる。…それと、ころねちゃんの重圧も感じる。
癒月「!!??////」
もらる「ん〜…むにゃ…」
春樹「ングッww写真とろ〜w」
癒月「え!?///や、やめて!!///」
春樹「ん〜?あんま動くと、わん起きちゃうぜ〜?」
癒月「う゛っ…意地悪…」
心の中でテーブル席の対面に座っている春樹を恨む。
……それにしても、もらるくんよく寝られるなぁ、と少し感心する。それと同時に少し寝顔を独り占めしているようで優越感に浸って起こす気も少し、ほんの少しだけ失せてくる。
ころね「………ズルい(小声)」
癒月(ころねちゃんの激しい圧を感じる…)
そんな事を考えていると、肩に体重をかけているもらるくんがバランスを崩して私の膝に落ちてくる。結構な衝撃のはずなのにもらるくんは起きる気配が一向にない。
癒月「へあ?!///」
春樹「もが、むぐwwww」
癒月「ちょっと?!食べながら笑うな!///」
ころね「―――!💢」
もうそろそろ起こさないところねちゃん重圧に、私が耐えられそうにないように感じたのでもらるくんを起こそうと顔の近くに手を近づけた次の瞬間、
もらる「……パクッ」
癒月「っーーーー!!??////」
何の夢を見ていたのかは分からないが、人差し指を甘噛された。
それと同時に彼は覚醒し始めたらしく、うっすら開いた目で私の膝の上で周囲を確認し始めた。そうすると、ほぼ必然的に私と目が合う。
もらる「ぷはぁ…ん〜…ん?あえ?」
癒月「あ…え、、お、おはよう?」
彼は私の顔を見て何かを考えている。でも、この状況を考えるに考えていることには大体見当がつく。それに、すぐに彼の顔が今まで見たことのないレベルで赤くなっていた。
眠りから覚醒すると一番最初に頭の右側が妙に居心地のを感じた。それが何かなんて考えもせずに、ふと周囲を見渡すと丁度お店の天井が見えたのとほぼ同時に、ゆずの顔が見えた。
刹那の硬直と、まだ眠っていた脳を無理矢理起こして事態の究明を急ぐ。
究明が終わった瞬間、自分の失態が容赦なく襲ってくる。自分でも感じたことのないくらい鮮明な恥辱が襲って、顔は今や紅潮で留まらないレベルに赤くなっているだろう。そんな事を考えているとゆずが少し困った様子でこっちの様子を伺っている。
もらる「あ…///ご、ごめん!///すぐ起き――!?」
そこまで言ってころねの異常なほどの圧に気づく。気づいたと同時に先程からのゆずの冷や汗の原因が分かる。
…あれ、ほとんど僕のせいじゃね?、と思いつつ重い腰を上げて、先程までの表情を表に出さないように尽力する。
もらる「ゆずちゃんごめん、嫌だった?(小声)」
癒月「………」
無反応。無視されているだけかもしれないが、それはそれで悲しいので追求はしないでおく。
ころね「…お兄ちゃん」
ころねがいつにもない鋭い声色で自分を呼んだことに戦慄を覚えつつ反応する。
もらる「ど、どうしたの?」
ころね「…後でゆっくり話そうでな?」
もらる「は、はい…」
あ、終わった。というのがその言葉を聞いた率直な感想で、正直生きた心地がしなかった。そして何より満面の笑みで言ってきたことが一番怖かった。
to be continue…