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あじさい。
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#塩レモン
comi
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ゆきむら
2,033
※血の表現等が出てきます。
大丈夫な方のみお進みください。
舜太に電話すると呆れたため息が聞こえる
そんな態度取らなくたって…
俺だって別にお世話になりたくて
なってるわけじゃないんだしさぁ…
「とりあえずきて?」
『もーわかったけどまたナイフ案件は嫌やって〜』
「それでも警察かお前は」
『わかったわぁ…』
「なるはやでたのむわ」
そう言い電話を切る
またなんて言い訳しようかなー
酔い潰れたって言ってもアルコール…いや
前日から酔っててそんで吐いて
そしたら寝て放置してたらこうなってたって
ことにしとくか!
うんそれがいいな、
我ながら天才だなぁと自惚れていると
後ろから声がした
振り向くとまだ意識のあるストーカー野郎
しぶといなぁ?
まぁ事実吐かれちゃまずいし
一応警告入れといてあげましょーかね…
俺は
静かに歩み寄りしゃがんで目を見て告げる
「本当のこと話したらお前の握りしめてたナイフが首に刺さると思えよ?」
俺なりに優しくしておいた
優しさで注意してるんだよ?
悪気と悪意もない、あってもらっちゃ困る
ストーカー野郎はもう俺を
好きな人としてみてる目じゃなく
まるで“恐ろしいもの”をみてるみたいな目をして
体を震わせていた
冷や汗かいてるし…そんなにナイフが怖いか?
俺はただの善良な一般市民だっつーのに
なんでこんなめんどくさい目に遭わなきゃ
まぁいいや気絶させよ
首に鋭い拳をぶつける
息してるしセーフ
立ち上がって手を洗いにトイレへ行く
この間に多分舜太くるだろうなぁ
早めに手を洗い戻るとそこにいたのは
舜太じゃなく佐野だった
背中からでもわかる驚いてる
微かに足が震えている
どうしたんだ?って…あー、ストーカー、
数秒の間に忘れていた存在
手を洗いに行く原因も忘れるとか
俺頭殴られたのかなぁ?
俺は佐野の元へ歩み寄りそっと肩を掴む
ゆっくりと後ろを向き俺と目が合う
俺の方が身長が低いので
上目遣い?とやらになっているが
まぁいい
「警察呼んだからもう大丈夫だよ」
「ちが、ちがう」
「違う?」
何が違うんだ?
何も違わないはずだけど
どうしたんだ?俺みてそんなに震えて?
「おま、頭から血…!」
「へ?」
腑抜けた声が受付に響く
嘘だぁ俺殴られてないはずだけど
あ、もしかして…
前の傷跡から血出ちゃった系かなこれ?
まぁた傷口あいた
怒られるわ、だいちから
頭を撫でると真っ赤な血が手につく
鉄の匂いで鼻がやられそう
いつも髪で隠しているが蹴り飛ばした衝撃のせいかそれともイラついたせいか
まぁどっちでもいいけど傷口があいてしまったことには変わりない
この耳の上らへんにできた傷は
前、うちの店にたむろしてた
3人がかりの大男と張り合った時に
思いっきり鉄パイプでやられた傷
やられた時はぶっ倒れなかったけど
大男3人全員
気絶させたあとから記憶がないから多分そこで力尽きたのだろう。
あーいってぇ、
ズキズキと俺の脳みその血管を痛めつけるような感覚
この前も同じことがあってそろそろだいちから叱られる…
あ、つか佐野びっくりさせちゃったな。
こんな汚いもん見せたくなかったけど……
「あーごめん、前の傷口あいちゃったみたい」
初めてではないので冷静に返す
とりあえずガーゼ貼り付けときゃ
治るか?
ガサツじゃない、ただちょっぴり
めんどくさがり屋なだけ
でも佐野に悪いな
変なもん見せて怖がらせちまっまったし
なんかお詫びしたいんだけど
お詫びの前に血を止めなきゃな
俺は救急箱を取りに裏へ行こうとすると
佐野が俺の腕を掴む
振り向くと「そこで待ってて」と言われた
そこまで心配しなくてもいいのに…
だけどもう裏に入ってしまった佐野
つか場所わかんの?
裏行った時に注意深く色々みてんなとは思ったけど
俺はそのまま立ち尽くす
佐野が触れた左腕を見ると
じわっと暖かくなる手首
どくどくと早くなる鼓動に嫌気がさす
なにドキドキしてんだよ…
ドキドキしてる場合じゃねぇだろ。
「そこ座って、」
戻ってきた佐野の指示通り
ソファに座る
さっきまで佐野がここで寝てたくせに
なんで俺が世話に…でもまぁ1人じゃ難しいことだし、
「じっとしててね」
そういってガーゼ?らしきものを取り出すと
傷口に貼る
アルコールに浸していたのか
少し痛いが効いてる感じ?がする
ていうなその、近いな…
貼るためとはいえど息がかかるほど近い
あと数センチで重なり合う
何がとは言わないけど
佐野の目を見ると真剣そうな顔で
俺の傷口にガーゼを貼ってくれている
年上に世話になるとは
かたじけねぇな俺も
今度何か奢ってあげたいけど…
遠慮してきそうだよな佐野
つか年上なのに佐野って
いやまぁ先輩は俺だしいいか?
「貼れたけど無茶はしないでね」
優しく声がけしてくれる
「うん、ありがとう」
こいつモテるだろうなぁ…
「吉田さんって地元どこなの?」
仕事が一通り終わり落ち着いた雰囲気の
休憩室で
コーヒーをぶちまけるところだった
佐野の方を見ると
ケロってした顔でこちらを見ている
まさかバレたりしてないよな?
不安で心臓がバクバクする
「九州らへん」
嘘はついてない
嘘は……
「そうなんだ」
「佐野くんは?地元どこなの?」
「あ〜あの治安悪いところ」
「え?ミルクボーイがあるとこ?」
「そうそう!知ってたんだ笑?」
つい反射的に口走ってしまった
知ってるも何も
そこの元番長ですからね…
ミルクボーイというのは
ミルクという
んまぁ簡単に言えばホワイトヤ◯ザ的な?
悪い奴らだけを
ぶっ倒す…裏の世界のお巡りさんって呼ばれてた
その団の組の一員のことを
ミルクボーイと呼ぶ
俺はミルって呼んでいる。というかほとんどそう呼んでる
元々牛乳ボーイだったらしいのだが
ダサすぎるため改名されたらしい
そして俺はそこの元番長「チェストニキ」
変なあだ名つけられたけど
案外気に入ってる
高校生から番長務めて
大学に入ると同時に足を洗った
普通のホワイトな人間になりたかったから
ホワイトヤ◯ザと言っても
汚れ仕事も多く
まぁそれなりに精神が狂ってた野郎もいた
俺はへっちゃらだったけど
そんなこんなで今でも関わりのある
ミルだが
佐野もミルクボーイだとは思ってなかった…
「え?吉田さんもミルクボーイなの?」
「あ〜いや違うよ?」
「チェストニキ…ってあだ名ついてたよね笑」
「…え?」
「覚えてない?俺のこと」
もうバレてたんだけど最悪
だいちとか山中、舜太にはバレなかったのに
佐野すぐ気づかれたんですけど
もしかして他の人にも…?
え、外部に言われたりしないよねこれ?
不安で頭がいっぱいになる。
ここら一帯はミルクボーイを嫌う野郎が
うじゃうじゃいやがる
なんせ仲間をサツにやられた〜とか
ほざいてるけど
悪いの全部お前らだかんな?
とは言ってもお店の方にまで迷惑をかけたくないので
隠してたんだけど
それより
“覚えてない?俺のこと”
佐野ってやついたか、?
俺の記憶にはない
そう遠い昔の話ではないが
少なくとも面識はないはずだ
だってこんなイケメン忘れるわけがないんだから
「はやちゃんって言ったら…わかるかな?」
「…はやちゃん?あの?」
「そう!あのはやちゃん!」
わかってもらえたのが嬉しいのかへへと笑っているが
そんな笑えることじゃない、
なんせ
“はやちゃん”という男は
今でも恐れられている
ミルクボーイ最強の男
俺に一度挑戦を投げかけてきた野郎だ
俺は無駄な喧嘩はしないようにしていたが
仲間のことで脅しかけてきたので仕方なく
そして
…俺が唯一勝てなかった男でもある。
だがあいつは
殴り合いが終わったあと
俺の治療をしてくれた
自分のはしないくせに
よくわかんねぇやつだったのは覚える
メガネかけてマスクしてたから
わかんなかったわけだわ
「…マジでふざけんなよお前」
「急に元の仁人に戻るじゃん笑!感動の再会ってやつ?」
なあにが“感動”の再会だよ
最悪の再会だわ。
つか急に仁人呼びしてくるじゃん、
あの時苗字だけ教えとけばよかった…
こいつからの仁人呼びきっっつ
「まぁなんでもいいけど外部には言うなよ?」
「そりゃね」
「って…まだあのこと悔しがってんの?」
「あったりめぇだ、不敗の俺をあっけなく蹴散らしやがって」
「仁人の実力不足でしょ?」
「あーはいはいそうですねー」
昔からこんなやつだ
モテそうなんて思った俺がバカだった
前言撤回
こんなやつモテるわけねーよ!
次回は明日投稿します。
シルバーウィークらしいですからね、
コメント
1件
うわっ、佐野くんがあの“はやちゃん”だったんだ…!まさかの再会にびっくりしたよ😳 しかも唯一勝てなかった相手って、仁人の過去がどんどん深くなってく…。傷の手当てしてくれた優しさとのギャップもいいなぁ。続き気になる〜!