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でも!おじいちゃんとの約束を果たせてないの。だから諦めたくないの!
‘まだそれを言ってるのか?フェニランが終わったのに、叶うはずのない夢。追いかけて何になるんだ。まあ、いいか。もう一回言うぞ。お前の勝手な夢物語に他人を巻き込むなよ!
えむは理解してるつもりだった。司くんなら迷惑とか思ってないって信じてた。でも、突然不安になってしまったのだ。
ーもし司くんも私と一緒にいることを迷惑を思っているなら、また離れなきゃいけない。でも、また繰り返すの?こはねちゃんや類くんみたいに切り捨てちゃうの?でもそうしないと、。
えむは複雑な感情を抱えながら復活に向けて動いていた。ある時だった。えむは司に言った。
‘もう、私と関わらなくていいよ。
‘は?えむ、何、言ってるんだ?俺が離れるわけないだろ?
‘ごめん、離れて欲しい。ここからは私一人でなんとかするから、ここからは司くんの時間に使ってよ!私のことは気にせずにさ!
‘お前、また兄たちから言われたのか?
‘え?言われてないよ?これは私が決めたことだから。だから、ごめんね。もう、私とは関わらなくて大丈夫だよ!
‘え、えむ!
‘今までありがとう、司くん!バイバイ!元気でね!
そう言ってえむは司の前から走り去った。司はえむを追いかけようとしたが、その足は固く、動かなかった。司はどうしようか必死に考えていた。そんな時、一人の人物が頭に浮かんだ。
次の日の学校で、司はその人物に声をかけていた。
‘神代。手伝って欲しいことがある。
神代類だったのだ。
‘あ、天馬くんかい。どうしたんだい?
‘鳳のことだ。
その名前を聞くなり、類の顔は険しくなった。
‘えむくんがどうかしたのかい?
‘俺は、えむと一緒にフェニランを復活させようと動いていたのだが、つい昨日、もう関わらなくていいよ、と言われてしまってな。
‘なるほど、僕たちと一緒ってわけだ。実は僕たちも同じ感じで言われたんだ。もう迷惑をかけられないからって言うのが本当の理由なのだろうけど。
‘きっと鳳は今でも一人で泣いているはずだ。あの時も一人で泣いていた。だからきっと今も!
‘そうかい。検討はついているのかい?
‘ああ!一箇所だけな!
二人はその日の放課後、その場所へ向かった。
ーフェニラン、綺麗だな。前まではここにはたくさんのお客さんがいて、みんなキラキラ笑顔で笑ってたのにな。結局私には何もできなかった、な。みんなを巻き込んで、ただただ迷惑をかけただけだった。私ってなんなんだろう。自分一人じゃ何もできないのに、自分から苦しい道に迷い込んで出られなくなってる。、おじいちゃん。ごめんね。私、約束守れそうにないや。また、あんなショーが見たかった、のにな。
つかさと類はフェニランにやってきていた。そして案の定、そこにはえむがいた。でも、そのえむは泣いているが、ピクリとも動いていなかったのだ。司は声を高らかに言った。
‘俺は!天翔るペガサスと書き天馬!世界を司ると書き司!天馬、司!世界のスターになる男だ!
‘ー?
類はえむの顔を見て、すごく悲しくなった。だって、その顔には、光がなかったから。その目からも光は消えていて、絶望しているように見えた。
‘司くん?類くん?どうしたの?フェニランはまだだよ?
すると司がえむの頭を軽く叩いて言った。
‘この、バカえむが!
‘え?
‘俺を頼れと言っただろ!?困ったり悩んだりしたら俺を頼れ、と!
‘でも、!
‘俺はえむの力になりたい。でも同時に、えむには笑っててほしいんだ!えむの笑顔はすごく明るくて、こっちまで釣られて笑顔になれる。だから!えむの笑顔のために、俺は!もっと頼って欲しいんだ!
するとえむは泣きながら声を上げた。
‘だって!私は司くんや類くん、こはねちゃんに迷惑をかけちゃったから!私の夢物語に付き合わせちゃって、迷惑をかけたんじゃないかって思ったから!私はこれ以上迷惑をかけたくなかったの。だから一人になった!一人では何もできないのに!私一人じゃ何もできないのに!私は、私は!
‘えむ!
その刹那、えむはフェニランの外に向かって走り出した。司と類も追いかけるが、全然追いつくことはできない。そしていつしか見失ってしまったのだ。
ーここまで来れば、大丈夫、だよね?
その時、声をかけられた。草薙寧々に。
‘あの、大丈夫?何か困ってるの?
‘え、えっと。あの、その、。
その時、後ろから司と類が走ってきた。そして類は寧々に大きく声をかけた。
‘寧々!そのままえむくんを押さえて!
‘え!?わ、わかった!
‘あの!離して!
えむは必死に抵抗したが、寧々も全力でえむを押さえた。そして司と類が追いついた。
‘えむ、ちょっとでいいから、俺たちの話を聞いてくれないか?
‘ちょっとだけ、なら、いいよ。
‘ありがとう。えむ。まず、はっきり言われてくれ。俺たちは、お前の夢に迷惑だなんて思ったこと、一度もない!俺たちはえむの夢を心から応援していた。だからえむに力を貸したし、こうして追いかけてきた!俺は、えむと一緒にフェニランのために動けて楽しかった。それは類も同じだ。俺たちはえむの夢を叶えるためにここにいる。お前のフェニランを笑顔溢れる場所にしたいという想いを、夢を、叶えるためにここにいるんだ。だからどうか。俺たちを信じて欲しい。そして、もっと聞かせてほしい。お前が楽しいと思ったフェニランの姿を。その姿を、もう一度復活させたいんだ!それができてこそ、俺たちはスターとなれる。みんなの夢を叶えようではないか、えむ。どうか、この手を取ってくれないか?
‘本当に、いいの?これから、一杯迷惑をかけちゃうかもしれないよ?
‘あぁ、それでもかまわん!思いっきり迷惑をかけてくれ!お前がそれで笑えるのなら、全力でかけてくるがいい!
‘ー!本当に一緒にいてくれるの?
‘あぁ!もちろんだ!
すると、横から寧々が気まずそうに声を出した。
‘あの、その、フェニランの復活に、私も交じってもいいかな。私も協力したいんだけど。
‘あぁ!構わん!お前、名前は?
‘草薙寧々。よろしく。
‘ありがとう、ありがとう!寧々ちゃん、類くん、司くん!本当に、ありがとう!
「これが私たち四人が集まったお話だよ。」
ミクとリンの顔は涙で濡れていた。
「うぅー。えむちゃん、笑顔になれて良かったー!」
「寧々ちゃんが止めてくれて良かったー。後でお礼を言わなきゃー!」
「ーだが。本当に大変だったな。突然えむが逃げ出すものだから、追いかけるのに一苦労したぞ。確かに寧々がいなかったらえむとは話せていなかったな。寧々に感謝しなければな!」
「それでそれで!?その後はどうなったの?」
「わかった。話すよ」
その後、えむは3人にフェニランのことについて話した。