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「、ん、」
目が覚めると、冷たいコンクリートの上で眠っていた
「あれ、ここどこ?」
確か、赤い男、赤チャンとでも言おうか
赤チャンに抱き寄せられて、それで、
私が記憶を辿っていると、
「?」
なんか、奥に人いるくね?
通路の奥にまた人影が見えた
ってかなんか、身体這いずってね?
身体でも悪いんかな
「おつー。身体大丈夫そ?
ってかめっちゃ髪長いじゃん。ウケる」
私は立ち上がり、奥にいた人物へと歩み寄りながら話しかけた
“ あなた ! 怪我 ない ? ”
「えやばー、赤チャンと同じ言語喋ってんじゃん。」
私は黒髪、まぁ貞っちとでも呼ぼう
貞っちの前にしゃがみ、視線を合わせた
「んー、私 分からない こーとーばー」
私は貞っちの口を指差し、次は自分の頭を指差すと、ばつ印を作った
“ あなた 分からない 言葉 ? ”
「え貞っちめちゃ賢いー。多分それであってる」
貞っちは私と同じようにジェスチャーすると
何を思いついたのか、私の手を引いた
“ 私 知る 言葉 教える 可能 人 ! ”
「どっか案内してくれる感じ?
貞っちマジ神過ぎるわー。」
そうして、私は貞っちに手を引かれるがまま
歩みを進めた
________
とある異界の中、ぐちゃぐちゃとしたグロテスクな音が響いていた
「麗香、大丈夫、僕が君を助けるからね」
ぐちゃりとした肉塊と、血塗れのバールとレインコートを纏った怪異は
ハイライトを灯さない瞳でそう呟いた
「麗香、麗香、大丈夫、だって約束したもんね。君は僕が殺すって」
「それはつまり、君は僕のモノだっていう約束でもあるよね」
返り血のついた顔で光悦の表情を浮かべる様は最早狂気の域だろう
「他の奴らには絶対渡さない、麗香は僕のだ」
そう言うと、 肉塊を踏み潰しながら先へ進んだ
________
「えー貞っちの髪凄いサラサラじゃん。
シャンプー何使ってんの?」
“ あなた これ くすぐったい ! ”
その後、私は貞っちに手を引かれたまま
貞っちの髪を撫でていた
その時
“ 助ける 僕 助ける ! あなた ! ”
「?なんか下から声が、」
床下から声が聞こえ、足元を見てみると
“ 助ける 助ける ! ”
「えーめちゃかわ。生首って喋れたりするんだっけ」
めちゃかわな生首を見つけた
あとちょっと血色の悪い手首も