作品名『拝啓 不老不死のあなたへ』
第一話『始まり』
start
ある日,私は人間だけど普通の人間では無い人に出会いました。
おかしな話だけど,全て本当。事実なのです。それは私が…
不老不死の人間にあってしまったからです。
どうして不老不死がここにいるのか分からない
そもそも,不老不死なんて信じる者がいるのかも怪しい世の中だ
まぁ不老不死なんて馬鹿げた話し,誰も聞きはしないだろう。
だが私は出会ってしまった。出会ってしまったからには信じるしか無い。
まぁ,信じなかったは信じなかったでそいつを後悔させてやるだけだ。
あぁ,どうな風に後悔させてやろうか…!
「うふふ…笑」
おっと,失礼。
不敵にも笑みを浮かべてしまった。失敬失敬。と,まぁこんな事をしている場合でもないので取り敢えず,不老不死の少年を私の家に招き入れようと思う。
まぁ,家に着いたのだが話すことは無い。
あ… そういえば名前を聞いていないな,よし聞こう!
「貴方、お名前は?」と私が聞く。口を開いた私にびっくりした少年はゆっくりと答える。
「名前…ごめんなさい,名前が無いんですよ…笑 僕…」
確かに,見るからに破られているみすぼらしい服に傷付いた肌は名のない少年のようだった。
でも、前髪が長くて見えないが顔は整ってるように見てた。
まぁ,それはさておき,この少年の名前を考えるとしよう。
元々名前を考えるのが好きだった私はそれとなく,この少年に似合いそうな名前が思い浮かびそうだった。
うぅ〜ん... と考える。
そして.....
「悠葵(ゆうき)...」と私が呟く。
少年が,いや,悠葵が「え...?」と困惑の声を零す。
「悠葵…。悠葵なんてどう!?いい響きじゃない? 」
と,悠葵の声に構わず私が言うと。
何かがポロポロと落ちて,何かがポタポタと音を立てる。
それは,悠葵が目に溜めていた涙が溢れ出し,頬を伝って落ちた音だった。
私は嫌すぎて泣いていると自己解釈で焦ってしまった。
「だ、大丈夫!?そんなに嫌だったかなぁ?ごめんね!考え直すよ!(汗)」
と,焦った声で話す私を慰めるように言葉を吐く悠葵。
「大丈夫です。でも,折角僕のために考えてくれたこの,“悠葵”という名前を嫌だ,という方が嫌ですよ。それに,泣いてるのは嬉しすぎて泣いてるんです。本当にこんな素敵な名前をどうも,ありがとうございます!」
と言ってくれる君。
あぁ,と内心ほっとする私。
「あ,そうだ。これからはこの家で住みなよ。不老不死なんて,存在するだけで妖怪やら化け物と言われると思うし,周りから気味がられると思うからね。」
あれ?私今,めっちゃいいこと言った?え?笑
あ、調子乗ってすみません。
「え,?いいんですか?迷惑ですから,大丈夫ですよ!」
と,いう悠葵。でも,私は躊躇わずに答えた。
「迷惑かけてもいいよ。てかそもそも,迷惑だったらあんたを家に招き入れないでしょ?」
それを聞いて彼は,
「あ…確かに,そう,ですね…」
と,正論を言われたような声色で答え,少し落ち込んでいるように見えた。
その様子を少し,面白いと感じた私であったのだ。
登場人物紹介
私:咲花(さやか)、女、ある日不老不死と雨の日に出会った17歳のJK。
少し,大人びている美少女。しっかりしているが少しドジな部分もある。
少年:悠葵(ゆうき)、男、内気な性格で、彼の過去が原因で少し人間不信だが、
咲花のことは命の恩人として、慕っている。あと、我慢強いことも悠葵の個性。
咲花と雨の日で出会い、咲花に傘を翳してもらって。世の中はこんな人もいる
んだと知った。まだ、みすぼらしい服だが咲花に買ってもらうそう。咲花とは、
二歳違いで、15歳のdc(男子中学生)。
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