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あ、mb出てきます、R18はまだない

🍖👓️幼馴染設定だと思います(たぶん)



化粧とむせ返る煙の匂い。

男女が腕を組み合い、それぞれが欲を発散しに宿屋へ向かう。

目立つ金髪をフードで隠し、腰をかがめるように視線を下げ、その人混みを掻き分ける。


「お、ねぇ君、俺らといいことしない?」

「っごめんなさい、急いでて⋯」


用なんてない、急いでいれば離してくれる、なんて考えは甘かったようで。

「いいじゃんいいじゃん、俺らがもっと楽しくして上げるからさ。」

獣の香りがする。汗ばんだ香りに吐き気がする。

「ね、いいでしょ」なんて腕を乱雑に掴まれ、ぐいっと引っ張られる。


「…ごめんね、待った?」


急な乱暴にぎゅっと目を瞑っていたが、上から降りかかる声に掴んでいた手がぱっと離れる。

「な、なんだツレいたのかよ、」

恐る恐る顔を上げると、自分より身長が高く、赤い装飾を身に着けた青い目の男性がいた。


「待たせてごめんね?じゃあ行こっか」

助けてくれたと理解するのには時間がかったが、その場しのぎのために小さく頷いてその場を離れた。



「ありがとうございます、助けてくれて⋯」

「んーん、困ったときはお互い様だし。」

助けてくれた彼は俺の腰に手を回して引き寄せ、歩いていく。

そろそろ焦れったく感じて、「あ、あの⋯」なんて呟けば、もう少し待ってて、なんて静止がかかる。

そして人気のない場所で俺を離すと、フードを不意に捲られてしまう。


「⋯ほら、やっぱりきりやんだ」


あはは、なんて気の抜けた笑いと垂れ下がった瞳。

顔をちらっと見たきりではわからなかったが、彼は紛れもなく幼馴染の顔をしていた。

「え、っぶるーく!?」

「あはっそりゃ金髪見えてたし、声もそれっぽかったからね、こんなところで何してたの?」

それはこっちのセリフでもあるんだけどな。


「や⋯興味本位で来てみたっていうか⋯その、ぶるーくはなんでここに、?」

なんて、なにか話題を逸らさないと、と言葉を口に出したのが間違いだった。

彼はふふっと口角を上げ、俺を壁に追いやっては顎クイをし、耳元で囁いた。


『僕は、ここでそういう仕事してるの。』


くすぐったさに目を瞑ると、何やら唇に温かいものが当たる。

そっと目を開ければ、彼の顔が至近距離にあり、目を見開いた。


が、彼は自身の後頭部をしっかり押さえているせいで逃げられない。

そうこうしている間に彼は舌を滑り込ませ、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てる。

「ん、っんんぅ⋯ふぁ、⋯♡」

こんなの、無理矢理に近い⋯のはわかっているのに、どうしても身体にうまく力が入らない。

口が離れ、へなへなと腰が抜けた俺を、ぶるーくはひょいっと持ち上げた。

「へぁ、っちょ…っ」


「1名様ご来店〜!指名はもちろん僕だよ?」


きゅぅ。



ああ。どこかで期待を孕んで腹が鼓動した。



続き書きます。R18はそちらで⋯

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