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私は今、訓練をしている。将来立派なヒーローになるために。小さい頃から言われてきたような気がする。
私には幼少期の記憶がない。記憶があるのは小学校に入ったぐらいから。それ以前のことは覚えていない。
今日は個性の使用訓練。私が今使える個性は4つ程しかない。やはり人には個性の向き不向きがあるようだ。
使えると言っても少しだけだ。手を伸ばしたり、飛んだりする個性はあまり持続しない。とりあえず使えそうな個性は覚えておきたいがなにせアホなのでそれも難しい。体に馴染むまで訓練をするしかない。
中学校ではちょっとしたいじめがあった。人間は異常なものを排除したがるようで、私の周りには人がいなかった。
けれどなんとか乗り越え今がある。私は今中学3年生。もう少しで受験。士傑高校から推薦が来ていた。私の志望校は雄英高校なので蹴る!というわけにもいかず、とりあえず保留にしておいた。
流石に雄英高校から推薦をもらうことはできなかった。先に士傑高校の推薦を受けて、雄英高校に一般入試に行く。
今日の訓練はここまでにしよう。また明日やろ。家に帰ったら勉強をしなきゃ。
一般入試の日。なんかすごい子がいた。ロボでも人でもなんでも爆破してた。人間性の欠片もねぇな。最後に大型ロボが出てきた。私は戦っても無駄だと思い、逃げた。その後は知らん。
合格発表の日。ネズミの可愛らしい先生が合格だ、と言った。泣いた。ままに心配された。普段泣くことなんて滅多にないから。
その日はほんとに1年分くらい泣いた。今日は登校日。制服を確認して、元気よく家を出る。ままが嬉しそうだった。