『チョーカー』
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中也side
此処はポートマフィアのビル内。
俺は今日の任務をこなし、首領の元へ報告をしに行く処だった。
ふと、窓から外を見た。
其処にはいつも通りのヨコハマの姿があった。
そして窓に薄っすらと映る自分の姿を見た。
其処に”違和感”を感じた。
いつも通りの服装だ。何が違うのか。と窓をまじまじと見る。
その時首元に何かが見えた。
其れに気づいてすぐ顔が火照っているのが判った。恥じらいと焦りが俺を襲った。
普段ならチョーカーで見えるはずがない処だ。
チョーカーがない、、、。
あのチョーカーは俺の16の誕生日の時に太宰がくれたものだった。
俺、、、太宰にもらったチョーカーなくしちまった、、、
何処かで落としてしまったのだろうか。
もしかしたらと思い一度来た道をたどってみた。
其時、「中也さん」と云う声が聞こえ、振り向くと其処には芥川がいた。
芥川「何か捜し物ですか?」
中也「あァ、、ちょっとな、、、」
芥川「、、、、?中也さん、、首に、、、、」
っ!!!
中也「アー、、虫刺れだ、、」
ドタドタと走る音が聞こえた。その音の先には樋口が居た。
樋口「芥川先輩!至急任務がはいりました!」
芥川「そうか。それでは僕はここで…。」
その後、しばらくの間、チョーカーを探し続けた。
それでも見つからずひとまず首領に報告しようと首を隠しながう首領室の所にやってきた。
コンコンコンとノックをする。
中也「首領、中原です。報告に来ました」
中からを首領の声がした。
「失礼します」と云い中に入った
俺は失礼だとは思いながらも手で首を隠しながら報告を済ませた。
森「今日はつかれただろう。帰ってもいいよ。」
中也「分りました」
森「其れと…。気になっているんだけど首を痛めているのかい?」
中也「あ、そ、そうです..」
森「そう。気をつけてね」
中也「はい…。すみません..」
森「いや、あやまらなくてもいいからね!」
中也「それでは俺はこれで…失礼しました」
森「気をつけて帰ってね〜」
帰り道でもチョーカーが落ちていないか見ながら帰った。
それでもチョーカーは見つからなかった。
とうとう家までついてしまった。
ガチャ『ただいま…』
太宰「おっかえり〜!中也!まってたよ。」
太宰「、、てあれ?首怪我したの?」
中也「えいや…」
怒られるかな、、
でも、見つからなかったし隠し通す事も難かしい。
正直に言おう、
中也「え、、とその、、」
太宰「?大丈夫、落ち着いて云いな?」
中也「お….俺..。チョーカー無くしちまった…。」
太宰「え、?」
中也「ごめん」
太宰「なぁんだ、、そんな事か。それなら今度2人で新しいの買いにいこ?」
中也「んぇ、?怒らない..のか?」
太宰「怒らないよ」
中也「よかった、」
中也「なぁださ….き..きすして、、?」
太宰「ん、いいよ」
ちゅっと云う音と元に俺たちは長いキスを交わした。
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