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3期だよなあ。こんにちワルプルギスの夜。25話です。


映画は面白かった。が、見終わった後のことを気にしてあまり面白いと思って見ることは叶わなかった。

そう、映画は終わり、皆満足げな顔で感想を言い合っている。

美晴がトイレに行った。冬美はゴミを捨てに行った。タイミングは此処だろうと、そうして、

もう一度決心を固める。

「燕さん、ちょっといいかな?」「何?」そうして、僕は言う。

「好きです、付き合ってください。」

落ち着いたような表情と口調で言いたかったが、流石にそうとはいかず、どもりあり、照れ隠しありの告白になった。

だが、胸を張って、好きだ、と言えるくらいにストレートな気持ちだった。

燕さんは口を開く前に顔を赤らめて口をパクパクさせていたが、それでも落ち着こうと「ごめん…」と一言、自制を聞かせるように。

「そっか。」そんな素っ頓狂な声が出た。フラレた痛みはあまり無かった。それは開口一番に出た声が「美晴?」であったことから、やはり、知りたいという気持ちが先導するんだなぁ、とつくづく思う。

しかし、美晴?という聞き方は、相手が好きな人がいるなんてことも言っていない段階で聞く事ではない。

無意識でもそんなにバカになるくらいには、傷ついてる。

バカ、

こんな時にも段階だとか言っている自分のことだ。

元からなのだ。

話を戻す。美晴?と聞いた直後は一瞬の沈黙。そこから5秒程たち、僕が告白したときよりも赤く、そして女の子らしく、そんな様子で声にならない悲鳴を上げる。

図星。そう確信した。そうして僕は、「ブフォ!wwwブハハハハハハッ!」そんなに愛おしい彼女の姿が可笑しくておかしくて、悲鳴を上げる彼女とは対象的に映画館の隅っこで大きな声で笑ってしまった。

「なんで笑うの〜///」カアーっとまた違う頬の赤らみ。

それに対して「図星ってwww面白すぎるwww。」ムッとした気配がする。

そうれが収まると、今度は何かを恐れるような気配がする。

「誰にも言わないで…ッ…私、女なのに美晴ちゃんを好きになるなんて、千蔭君だって………許してくれないかもしれない。っていうか許さないで!こんなのおかしいって。…」

そんな燕さんの言い分に一瞬処理が追いつかなくて、目が点になる。

意識が戻り言いたいことがハッキリしてくる。

「何が…何が許されないってェ!?百合オタ舐めんじゃねえぞ!!」「え?「おかしいって言うんならそれが好きな俺らはただの変態カスクソエロ餓鬼じゃあねえか!?ザッケンナコラー!燕さんみたいなロリ美少女が百合とか、こっちからしたらご褒美でしかないわ!なんで否定されなきゃいけないんだよ!燕さんの気持ちじゃねえのか?!そこは、何にでも抗って下の毛でもアナでも童帝でも純粋無垢でも全てさらけ出して気持ち持てよ!!辛いままデフォの本能に従うより、自分のバグを大事にしろよ!!」言いたいこと尽くしてオタク丸出しで説教。クソだ。

「フフ、」笑った?

「本能がゼッタイみたいな言い方してたのに、そんなこと言うんだね。」といたづらっぽい笑みでこっちを見てくる。かわいい。

燕はつづける「本能なんて関係ないと思うな。私の考えも甘いけどね。本能がゼッタイで生きてたら映画なんてないと思うしね。ついでなんだよ、友情、恋、思い出、全部。ついで、は、感情っていう、千蔭君で言うバグがあるから産まれる人間だけの文化でしょ?他の動物には無い。あるから足掻くため、さらについでの楽しみを求めるんだと思う。そういう欲張りな動物。」それが彼女の説だ。

僕は言う、こうなったら二人を意地でもくっつけるため。「欲張りの代表は燕さんだな。」と、その欲張りを叶えさせてあげたいと心から思いながら、。

「冬美参上!トゥ!」『なにィ!』「話は聞かせてもらったゾ☆途中の千蔭がクソキモかった(笑)流石に下ネタのキレがいいですねえ。どうせ家帰ったら赤面の燕ちゃんの顔思い出して、白液ビュービューでテクノブレイク達成ですねェ!wwwwwwそのまま地獄行って鬼にでもホられて戻って来いよ、まだどうせ童帝だろうから、ホってくるのもいいかもなァ。ット、千蔭、話がある面かせ。」こいつマジでクソだなと改めて思う。

下ネタについて行けない燕さんを後目に場所を変える。

「二人をくっつけるんだろ。お前はそう考えてるね、お人好し野郎。」そうだよ(便乗)

「じゃあ協力して美晴が燕のことを好きになるように仕組むよう行動すると?」「話が早くて助かるねぇ。私も百合は大好物だ。」「無責任じゃないか?流石に。」「美晴に好きな人がいると思うか?居ないね(確信)」「把握」握手を固く結ぶ。

此処に今、「百合青春応援の会」が結成された瞬間であった。

見ることだけで満足ですので

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