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若き覇王に、甘くときめく恋を

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若き覇王に、甘くときめく恋を

195 - 第五章 彼と共に育む、真愛の形 EP.2「幸せな暮らしに落ちる、不穏な影…」⑱

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2025年06月13日

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「私も、触ってくれるか?」


「うん……」と頷いて、彼の厚みのある胸筋きょうきんに、おずおずと手で触れた。


「ん……くっ」


さっきのお返しにと、凸端とったんを二本の指でこすり上げると、彼の口から艶めいた声がこぼれた。


「そんなことをしたら、眠れなくなるだろう、うん?」


子どもを咎めるような言い方をして、私をわざと睨むようにも見つめる彼に、


「初めに仕掛けたのは、貴仁さんの方だもの……」


唇を尖らせて、甘えたように反言すると、


「……意地っぱりな唇だな」


低く抑えたトーンで一言を呟くや、いつもは理性的な彼からは想像もつかない、喰らいつくようなキスが襲って、息が詰まりそうにも感じた。


深くなるキスに身を委ねながら──、


自分から告げた通りに、それ以上の行為に及ぶことはないとわかっていても、重なる肌が次第に熱を孕んでひりついていく。


「もっと、して……」


何をかは口には出さずに曖昧にぼかしたしんを、彼は汲み取ったのかどうか、


唇から顎の先、喉元へと口づけをずらした後に、ふと顔を上げて私を見やると、


「この先に進めば、もう眠れなくなるが、どうしたい?」


気持ちを確かめるように、そう問いかけてきた。


やっぱり先へ行きたい想いはあったけれど、オーバーワークな彼の体に、あまり負担をかけたくもなかった。


「……。……あなたに抱いてほしかったけど、でも初めに言ったように、このまま寝ようかなって……」


口先でぽそぽそと呟くと、


「私の心配をしているのか?」


彼から額をコツンとぶつけられた。


「だって……今そうしたら、さっきのあなたのセリフじゃないけれど、きっと求めすぎてもしまうから……。そうしたら、本当に眠れなくなりそうだもの……」


顔を赤らめつつ、本心を告げると、


「君は、愛おしすぎるな……」


彼が、ふっと微笑んで一言を返して、


「では、これは次の約束のあかしに」


私の上胸に唇を付け、チュッと紅く痕を残した。


「……約束の証」


指先で、そっとキスマークをなぞり、再びのキスを交わす。


溢れる想いに、幾度となく口づける内、陶酔に落ちるようにいつしかまどろむと、


「おやすみ、彩花、幸せな夢を」


低く密やかな彼の声が耳をさらい、夢うつつにゆっくりと落ちていった……。

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