太宰「え、明日から仕事に復帰する?」
俺の突然の仕事への復帰に太宰は一驚していた
中「嗚呼、そろそろ戻らないといけなくてな」
太「……そっか」
太宰はどこか寂しそうな顔をしていた
中「太宰、俺はお前を家に一人にさせたくない」
太「私を何歳だと思ってるんだい?」
中「15歳だろ?」
太「わかっていて留守番をさせたくない考えがわからないよ」
太宰は呆れてため息を吐く
中「色々と心配なんだよそれにあまり太宰に寂しい思いはさせたくないと思ってる」
太「私のことは気にしなくていいのに」
中「そうゆうわけにはいかねぇんだよ」
太「でも明日は中也さんが仕事なのに留守番をさせないのは無理じゃない?」
中「それに関してなんだが太宰…俺と一緒に職場に来てもらう」
太「……え?」
翌朝私は中也さんの働く職場に訪れた
太「大きい会社だね」
中「そうか?普通だろ」
私達はロビーを渡りエレベーターに乗った
太「ねぇ中也さん、中也さんが働いている間は誰が私を見るんだい?」
中「俺の同僚」
太「どんな人だい?優しい?面白い?」
中也さんは暫く考えた返答は
中「…………………………悪い奴ではない」っとまったく参考にならなかった
太「ねぇ中也さん」
中「今度は何だ」
太「私達は今何処に向かっているんだい?」
中「首領の部屋だ」
首領…その言葉を初めて聞いたはずなのに何処か聞き馴染みのある言葉だった
そしてエレベーターが目的の場所に付き扉が開く
扉を軽く叩く
中「首領、中原です入りますよ」
中に入るとご機嫌な顔をした首領が立っていた
森「久しぶりだね中也くん元気にしてたかい?」
中「はい、お陰様で」
森「それは良かったよ」
中「太宰、この人が首領である森鴎外さんだ」
太「はじめまして、太宰治です」
森「太宰くんのことは中也君から色々と聞いて是非会って見たいと思ってね
私のことは気軽に森さんと呼んで欲しい」
太「………検討しておきます」
中「首領、申し訳ありませんが俺達はこれで失礼します」
森「中也君も忙しいのにごめんねまた会おうね太宰くん」
再びエレベーターに乗り太宰は呟く
太「私あの人嫌い」
その言葉に俺は笑ってしまう
どうやら今世でも太宰は首領のことを嫌いなようだ
太「どうして笑うだい?」
中「何でもねぇよ」
中「太宰、此奴がお前の面倒を見る織田作之助だ」
織「織田作之助だ、織田作と呼んでくれ」
太「…………………………」
中「太宰?」
太「あ、ごめん少し考えごとをしていてね」
中「そうか、後は頼むぞ織田」
二人っきりになった私達は場所を移り織田作?の仕事部屋に移動した
織「すまないな、散らかっていて」
太「そう言うわりには綺麗な部屋だよ」
織「そうか」
太「ねぇ織田作?だったけ」
織「嗚呼」
太「何か暇を潰せるものはない?ボードゲームとか」
織「すまないながこの部屋にはそんな物はないが本は好きか?」
太「嫌いではないよ」
中「ならこの本を読んでくれないか?」
渡された本には題名も作者名もない小説だった
織「それは俺が書いた小説なんだ」
太「君が?」
織「嗚呼、良かったら感想を聞かせて欲しい」
太「いいよ、どうせ読書ぐらいしか暇を潰す方法はなさそうだし」
こうして私はその小説をめくった
コメント
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つ、続きってありますか?!