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さくらの様子がおかしい。
まだ少し暑い10月上旬。日々さくらを観察している私はそのことに気づいた。
さくらは虐められているのではないだろうか。
少し前に澪が言っていた言葉を思い出す。
絶対そうだと確信を持って言える。
さくらの足に絆創膏が多い。ついでに顔にも一つ増えている。授業中は真面目なさくらが教科書を開いていないし。俯きがちだ。
私のいないところでさくらはきっと虐められているのだ。
絶対に証拠を掴んでやる。
休憩時間にも出来るだけさくらの後について行ってみた。だけど、何もなかった。
放課後も悪いと思いながらさくらが家に帰るまでを追ってみる。だけど何もない。
おかしい。
本当に何もされてないのだろうか。
数日後、土曜日私はただ駅前をぶらぶらと歩いていた。
ふと、さくらを見つけた。
カラオケ…?
さくらはカラオケに入っていったのだ。
さくらのことを追いかけて入ってしまう。
さくらは個室にいた。
ドアのガラス越しに少しだけ中の様子が見える。
中には澪を始めた6人ほどの女子が見える。
さくらはみんなと一緒に歌を歌っていた。
わけではない。
服を脱がされ裸だった。
澪達は笑っていた。さくらの裸の写真をスマホで撮っているものもいる。中の声が少しだけ聞こえる。
「おっぱいおっきいねぇw」
「待ってこれあのサイトに上げようよ」
「いいねぇ。おかず探してるおじさん達に嬉しがられるわ」
「動画も撮ろうよぉ〜」
「いいね。胸揉もう」
「今度パパ活しない?」
「お金がっぽがっぽよ」
さくらは半泣きだ。胸だけでなくアソコも撮られている。次は際どい服をまで出てきた。もう私は見ていられなくなって逃げ出した。さくらが可哀想だ。やめろ!そう言ってドアを開けて部屋に飛び込みたいくらいだったのに私は逃げ出してしまった。