「あぁっ、ダメっ! いっ、イッちゃう」
「双葉……俺に最高に気持ち良い顔を見せて」
「んんっ、はあぁ、ダ、ダメぇ……もう、イッ、ちゃう……ああっっ!」
私の中で何かが弾けた。
イク瞬間、嘘みたいな快感に「もうどうなってもいい」と思った。
「綺麗だ。その顔も、体も、声も、全て。次は俺を気持ち良くさせて」
理仁さんの裸体。
まるで彫刻のように美しい体にドキドキした。
久しぶりに見た下半身、理仁さんは自分の立派なものを、私の片足を持ち上げ、ゆっくりと押し込んだ。
「ああっ、うっっ」
すごく熱くて大きい――
私は、理仁さんの存在を自分の中に感じた。
「双葉の中に入ってる」
「嬉しい……すごく……すごく嬉しいです」
私を壁際に押しやり、体を動かす理仁さん。
背中が壁に擦れないよう、空いている方の手で私を抱き寄せてくれる優しさ。
激しく突かれる度に恥ずかしい声が響いた。
理仁さんから漏れる息もだんだん激しくなる。
どうしようもなく気持ち良くて、どうしようもない程「幸せ」だった。
もう何の不安もなくなった。
この人がいれば、それでいい――
結仁と3人でいられれば、他には何もいらない。
プールサイドに上がり、私を寝かせ、理仁さんは再び私の中に入ってきた。
「双葉、愛してる」
「私もですっ……ああ、理仁さん! 私、もうダメっ」
「俺も……。双葉、2人で一緒に」
「ああっっ! 理仁さんっ! あっ、イッちゃう……っ、理仁……さんっ」
何度も「理仁さん」と呼びたくて仕方なかった。
愛しくてたまらない、愛する人の名を――
そして、私達は、最高の瞬間を迎え、絶頂の悦びを味わった。
それでもまだ余韻を楽しみたくて、いつまでもお互いの唇を絡み合わせる。唇と唇のなまめかしい感覚は、私を蕩けさせ、とりこにした。
理仁さんのたくましい体に支配され、この人とはもう……絶対に離れられないと悟った。
「一生、離さない」
濡れた髪に触れ、理仁さんは私の耳元で囁いた。
ランドリー室まで行き、2人の濡れた服を乾燥機に入れ、乾くのを待った。
私は、理仁さんのジャケットを裸の上に羽織り、理仁さんは下だけをタオルで巻いていた。暖かな部屋の中、それだけで十分だった。
もう一度、キスをする。
いやらしい舌の感触が再び私に火をつける。
部屋のソファに押し倒され、私も理仁さんも、わけがわからなくなる程に抱き合った。
水の中では出来なかった行為を、貪るようにする。舌と指の刺激は、私を絶頂へと導き、壊れそうなくらい何度も悦びを味わった。
理仁さんのものを舌で咥えながら、自分でも信じられないくらい気持ち良くさせることができた。こんなテクニックがあったなんて、私はどこまで淫らな女なのだろう。そう思うと恥ずかしくて仕方ないのに、行為を止めることはしなかった。
理仁さんが感じてくれてるのがわかるから、それが嬉しかった。
そして最後は2人で重なり合い、きっと誰もが到達したことがない最高の場所に上りつめた。
「双葉と結仁は俺が守るから」
「嬉しいです。あなたと一緒にいたい」
「俺も、双葉と一緒にいたい」
今はまだ、これから先の未来は何も見えない。
でも、この瞬間のこの幸せは決して夢ではない。
理仁さんのプロポーズを素直に喜べる自分になれたこと……それがとても嬉しくて、何だかたくさんの人や出来事に感謝が溢れた。
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