テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
千葉「……ん、」
赤い丸の中には、たった2つしか跡がない
千葉「……はぁ、…」
細い丸太、その上に木の板を乗せている、というこの不安定な状況でだから
きっと仕方がない。そう言い訳を頭にうかべる
しかし、ここは暗殺教室
どんな地形であろうと、アイツを射抜けなければならない
いくら練習が上手く行こうが、本番でやれなきゃ意味が無い。
勿論、練習さえできないようじゃ話にならん
もっと練習しないと
千葉「……足の幅を広げて、バランスをとりやすくしよう」
速水「…まだ残ってたの」
千葉「あ、…速水か」
彼女は小回りがきくという持ち味を生かした戦闘スタイルで
スナイパーというより拳銃を使って一瞬で標準を合わせるのが得意なタイプ。
だから、彼女の方が暗殺にはもってこいだと思う
そう思うと自分が惨めになるな…
千葉「……なんか、最近思うように狙えないんだ…、」
千葉「前まで出来たのが……急に…」
彼女は悩む素振りを見せた、が
一瞬で俺と目を合わせ
速水「多分…疲れてるんだと思う」
「その、……言いづらいけど。隈もすごいし…さ」
学校が終わったあとはこの森の中の射撃場(仮)で毎日練習
休みの日もライフルの手入れに、バランス感覚を鍛えたり下半身の強化をしたり
たまに学校に行ってまた練習する…
でも、ずっと銃をやる訳にもいかない
授業は烏間先生に教えてもらえる貴重な時間だから、
俺は特別に別メニューをやらせてもらってる。
つまり、ナイフなどの近接格闘術が何も身についていない
だから最近は寝る間を惜しんで素振りをして…
あれ、…おれいつ寝たっけ
千葉「……ふらっ…ッ」
速水「!」
千葉「………、ッと…ぶね」
速水「……ねえ、ちゃんと寝てる?」
「気づいてないかもしれないけど…最近ずっとふらふらしてる」
「きっと毎日そんな調子なんでしょ?」
「ちゃんと…寝ないと」
そのあとの何が色々と言われた
ただ、頭がまわらなくて、半分くらい聴き逃した…
俺はそろそろ立ってることに疲れを感じた
千葉「……悪い…、肩、貸してもらえるか…」
速水「えっ…あ、うん」
1回全体重を掛けそうになって、速水の方がふらついた
謝ると、なんでか耳が赤くなってた
その日は速水に家まで着いてきてもらってしまった。
千葉「……すまん……速水」
速水「…ううん、安静にね」
次の日、千葉は学校を休んだ
速水「………」
茅野「ん、どうしたのりんかちゃん」
「なんか、元気ない?」
速水「…別に…大丈夫」
すると茅野はにっこりとわらって
茅野「…あっそっか〜!今日千葉くん休みだもんね〜笑」
速水「…!?/」
茅野「心配なんだ!やさしいね〜!」
速水「べ、別に!そんなんじゃないから……//」
茅野「おやおや?顔が赤いよ〜?」
速水「ッ…………//」
今日の速水さんは、ずっとナイフを振っていたのだとか。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!