眠り姫殺人事件

美濃部の死から1時間が経過した。みんな、自分の身を守るため、距離を置いて下を向いている。

中には、眠ってしまっている人もいる。

上野「警察を呼べない・・・出ることも出来ない・・・・」

田所「どうしたら良いんだろうか・・・・？」

古川「このまま時間を潰しても意味はない。考えましょう。」

古川が動き出した。

古川「まず、最初の被害者、府柴風香さんの殺害方法についてです。」

上野「入り口のそばにあるお菓子コーナー、そのお菓子の中の１つに、」

　　「タリウムが注入されてました。それを口に含み、なくなったと思います。」

津田「つまり、この中にタリウムを持っている人物がいるということです。」

全員「！？」

影山「じゃあ、荷物検査をするのは・・・・？」

清水「そうね。そうしましょう。」

そうして、荷物検査が始まった。

しかし・・・・・

上野「誰も、持ってなかった・・・・か。」

二宮「内ポケットにも入ってありませんでしたしね。」

津田「じゃあ、誰なんだよ・・・。」

結局、犯人は分からないままだ。

門野「私・・・もう限界・・・！」

田所「お、おい！」

門野が出て行った。

清水「追いかけないと！」

上野と清水が追いかけて行った。

門野は、トイレの中の個室に入った。

上野「門野さん！戻りましょう！1人は危険です！」

門野「来ないでぇ！貴方が犯人かもしれないじゃない！」

清水「それでも！1人は狙われやすいですよ！？」

門野「でも・・・でもぉ！」

上野「深呼吸して、落ち着きましょう。」

門野「うう・・・帰りたいの。家に。」

清水「私だって帰りたいわよ。」

上野「無駄に1人にならず、僕たちと犯人を見つけましょう。」

門野「・・・分かったわよ。」

清水「私たちと戻りましょう。」

門野が出てきた。

門野「ちょっと、水だけ飲むわ。」

そう言って、手洗い場の水を手の中に入れ、口に運ぶ。

門野「・・ぷはぁ、ありがとう。これで戻r・・・・！」

上野「門野さん？」

清水「え、ちょっと、まさか！？」

門野の口から泡が出てきた。

門野「ゔうええ！！」

上野「門野さぁん！！」

門野花子、死亡。

上野「門野さん・・！」

清水「最悪よ・・・！」

スタジオに戻ると、スタジオも空気が悪かった。

津田「おい上野、問題が起きた。」

上野「こっちもなんだ、門野さんが・・・！」

津田「何だって。そっちも死んだのか？」

上野「・・・え？」

津田「こっちのスタジオで、机の上にあったお菓子を食った二宮さんが・・・・！」

上野「そんなバカな！」

二箇所で同時に起こったんだ。

殺人事件が。