ノートに全部書き写した結果、早くもルカの正体に気がついた。
ルカ、本名ルーカル・ファスト、作中出てくるロイハーレムの1人だった人だ
でもなぜロイの傍にいずに俺の傍にいる?
俺と仲良くして裏切るとか…さすがにね…
シャル「それは、いやだな」
ルカ「シャル、元気ないね」
シャル「う、ううんそんなことない」
ルカ「…ねぇ、今日話したいことがあるんだ、夜に時間ある?」
シャル「あ…うん、ある、よ」
その日は授業内容も頭に入らず、珍しく傍に居なかったルカに対して不安がつもり続けた。
気づいた時には夕方になっていて夜になるのはもうすぐだった
シャル「ルカは、そんな事しないよね」
5歳の時に属性を調べ、入学前にも調べる。5歳の時に闇属性があると言われそれまでにいた友達は全員去ってしまった。
入学した時も闇属性だと言われ誰もシャルロットに近づかなくて、入学してから初めて話したのがルカだった。シャルロットのことを避けていたみんなもルカのおかげで冗談を言えるくらいには仲良くなれた。
シャル「ここまで上手く行けたのはルカのおかげなんだ…」
ルイス「シャル」
シャル「?ルイス様」
ルイス「今日はあいつ居ないんだな」
シャル「ルカの事ですか?」
ルイス「ああ」
シャル「ルカは今日用事があり俺が先に帰っています。」
ルイス「そう。」
シャル「ルイス様はどうしてここに?」
ルイス「ロイを迎えに行くんだよ。」
シャル「そうなんですか、もう授業は終わっているので迎えに行ってあげてください。」
ルイス「前みたいに引き止めないんだね」
シャル「…はい、前は俺の心が幼稚でした、俺の好意をルイス様に押し付けるような事はもうしません。」
ルイス「…そっ、じゃあね」
シャル「はい、」
ルイスと別れ重い足で寮に向かう
ルカ「ココア用意してあるよ」
部屋に入るとベッドに座りライトをつけてルカはパジャマ姿で待っていた。
シャルロットもパジャマに着替えココアを受け取り隣に座る
ルカ「俺、シャルに秘密にしてることあって」
シャル「うん…」
ルカ「それを聴いてもシャルは信じてくれる?」
ルカ「嫌わない?」
シャル「うん、信じるし嫌わない」
シャル「…俺も秘密にしてることがあるんだよ」
ルカ「うん、聴いて」
ルカ「俺の本当の名前はルーカル・ファスト…違う世界線って言うのかな、俺はそれを知ってるんだ」
シャル「ルーカル…違う世界線?」
ルカ「うん、俺はシャルロットの傍には居なくてロイ様の傍に居るはずだったんだ」
シャル「…なんで俺の傍に居てくれるの?」
ルカ「…シャルロットの事が好きだから」
ルカ「シャルロットはルイスが好きで、俺はただの片思いだった、全部を知ってる訳じゃないけどその所為でシャルロットは苦しんでたのはわかった。」
ルカ「でも、今のシャルは、そのシャルロットとは全く違って、ルイスに距離を持ってる」
ルカ「あの時は俺の気持ちを伝えなくて後悔した…」
ルカ「だから…だからもし」
かしゃん、空になったコップを見つめていたシャルロットをルカが抱きしめた、その衝撃でコップを落としてしまう。
シャル「ルカ…?」
ルカ「もしやり直せたら、あんな運命にならないようにって…」
違うよルカ、俺はお前が愛したシャルロットじゃない。
シャル「おれは、おれはちがうんだよ」
ルカ「…シャル?」
シャル「俺はお前が愛したシャルロットじゃない…頼まれただけなんだ…」
ルカ「あの時のシャルロットじゃないのは分かってる…頼まれた?」
シャル「俺はシャルロット・ウィル・メルーデルなんかじゃない、ただの御宮 碧なんだよ…」
シャル「あ、いやちが」
気づいた時にはもう遅くて、出てしまった言葉は取り消せない。言ってしまったどうしようどうしようどうしよう
ルカ「シャルロット!」
ぱちん!とルカがシャルロットの頬を両手で挟み目を合わせた。
ルカ「おみや、あお?、なんだね?、詳しくは分からないけど…」
ルカ「シャルは頑張ってるよ、シャルロットの代わりに頑張ってくれてありがとう」
ルカ「俺はね、シャルだから好きなんだよ、前のシャルロットも好きだった、だけど今のシャルが俺は好き」
ルカ「甘いものが好きで、寒がりで、相手のことを考えられて、褒められて慣れてなくて、頑張り屋のシャルが好きなの」
シャル「ばかだよ、ばか」
ルカ「馬鹿だよ俺は、頑張ってくれてありがとう」
ルカ「こんな俺だけど、付き合ってくれたら嬉しい」
シャル「こんなとか言うなよ、好きだよ、大好きっ」
ボロボロに出た涙は止まらなくて、何故かルカも泣いてて、数十分は抱き合って泣いていた。
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数十分後
ルカ「…あの時の魔道大会は俺が決闘を申し込んだんだよね」
シャル「うん、でも多分他の3人に決闘申し込まれると思う」
ルカ「うん、あの時は俺が申し込んでなきゃ3人の誰かが申し込んでたしね、可能性はあるよ。」
シャル「よし、色々あったけどこれで協力者ができた、HappyENDで終わらせよう」
ルカ「もちろん、シャルの人生は俺が守るよ。」
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薄暗くびびが入っていた空間は少し明るくひびも少なくなっていた。
シャル「はぁ、一体どうなるのかと思ったぞ」
碧「ご、ごめん」
シャル「…おれの精神も繋がるんだったな」
シャル「全て任せてた…悪い」
碧「う、ううん、大丈夫」
碧「ただ、一つだけ」
シャル「シャルロットの身体で幸せになってもいいのか?とかいうんだろ」
碧「え、、あ、うん」
シャル「その身体はもう碧のだ、魂だけのおれは何も言わない」
碧「…いいのかな」
シャル「いつからそんなにいじいじするようになったの?お前はおれになったんだ、自分の人生を歩むのは自分以外いない」
碧「…ありがとうシャルロット」
シャル「は、はぁ!?別にお前の為じゃねーよばーーか!」
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9話 エンドは12/2
いやごめんなさい言い訳をさせてください。本編を始めるにあたって協力者は必要じゃないですか!?
碧の精神状態じゃ危ういですから信頼している相手が必要じゃないですか!次から小説通りの本編始まります。
ルカ×シャルロット くっつきました、スッキリしました
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