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『ココミ、ココミ、ただいま。』


「ッ紗雪!?何で此処に。」


『何で?ん~そうだねぇ。看取るため、かな~。』


この時の私は精神状態がおかしかったのかもしれない。

正常な思考ではなかった。

ただ、そこにある何かをつかもうと必死だった。


『ほら、殺しな。私の事。』


ココミが歯を食いしばる。


「言われなくても…!」


そして、私に向かって銃を乱射する。

弾丸が当たる寸前、私は唱えた。


『異能力:メメントモリ』


「なッ….!」


ココミの頭が吹き飛んだ。

ココミが立っていた場所は血だまりができている。


『残念だったねぇ、ココミ。私の異能を知らないなんて。ふふふ、あはは。』


そこから記憶はない。

病院で目を覚ましたが、しばらくはその記憶も忘れていた。

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