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ポツ …… ポツ ……
そんな 雨音 が 病院 の 一室 に 響いていた
屋根 に ぶつかる 雨音 が 、僕 に とっての 楽しい音楽の 時間 。その 雨音 を 音楽 に 本 を 読むのが 僕 の 楽しみ でもあった 。検査 そんなに辛くは ないけど 重苦しい 病棟 に いるのは とても辛い 。そんな 僕 は 血小板 が 少なくなっている から 入院 している と 知らされていた
でも 医者 から さっき いいお知らせ と 悪いお知らせ を 聞いた 。
いいお知らせ は 今日 には 退院 できること
悪いお知らせ は 毎日 薬 を 飲まなければ いけないこと と もうひとつ 喘息 と 言うのに僕 は なっているらしい ……
そして 退院 する 今日 、 どんより と した灰色 の 空 に 病院 全体 が 包まれ いい気分 、とは 言えなかった 。
そして 手続き を 終わらせ 僕 は 車 に 揺られ 自分 の 家 に 帰っている時 、病院内 での 生活 を 思い出す 。
それは アルビノ の 僕より 年齢 も 身長 も 大きい 男の子 。 アルビノ とは とても珍しいんだとか 、その子 が 自慢げ に 教えてくれたのは 今でも覚えている 。
その子 の 名前 は 狛くん と 言った 、 よく 神社 とかに 置いている? 狛犬 の から とったんだとか 。 それも 彼 が 自慢げ に 教えてくれた
同じ 病室 だったこともあって 、僕 が 辛いこと が 会った時 や 苦しい 時 に いつも 支えてくれた 。 その 狛くん の 病気 は そんなに重く ないもの で 僕 より 先 に 退院 しちゃったけど たまに お手紙 を くれた 。
狛くん の 文字 と 絵 は とっても 上手 で 、将来 の 夢 は 小説家 と 教えてくれた 。
ある手紙 には 携帯 を 買ってもらった 、と 写真 付き で 送ってくれたこともあった
携帯 が あれば 連絡 が いつでも 取り合えること 。 楽しい 動画 が 見れること 。 も 書いてくれた 。 僕 は 親 に 頼んで 携帯 を 買ってもらい 狛くん と 連絡先 を 交換 して 夜遅く まで 会話 を し続けて 怒られたことも あった …… 。
昨日 は 何故か 看護師 も 医者 も ばたばた して 慌ただしかった 。 なぜなら 僕より 小さな子 の 病状 が 悪化し 大変 な こと に なって しまい 忙しかったらしい 。
その時 1人 の 若い医者 が 仕切っており とてもかっこよく 、その人 の おかげ で 小さい子 に 命の別状 は なかったらしい 。
それで 僕 は 決めた 、僕 みたいな 病気 の 子を治す 医者になると 。
そんなことを 思い出していると 懐かしい 一軒家 に 着き 、 その頃 には 灰色 の 雲 は 無くなっており その代わり 眩しい ほど の 日光 が 僕 を 照らす 。
さぁ、 歩いていこう 。
いつか 叶う 夢に向かって …… 。