TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

やはり、昨日の勝者はバルドゥビーダさんだった。そう、俺には思えてきた。これが、虚無感の理由のようだ。本当に勝っていたならば、達成感に満たされているはずだ。

「やっぱり、これはいただけません」と俺は言った。

羽田さんが、卓が、弘子が、社員達が目を丸くしている。

一瞬にしてあたりが静まった。

「せっかく会長が言ってくださってるんだぞ」と卓が言う。

バルドゥビーダ氏は、その子犬のような透明な瞳で俺を真っ直ぐ見ている。

「俺には、俺のギターがありますから」と俺は言った。

バルドゥビーダさんは、小さくうなずいた。それから、音楽帝国一行はゲートへと向かった。

ここにいる皆が会長と呼ぶバルドゥビーダさんは、ゲートの前で最後に振り返ると、「君もいつか、俺の音楽政府に住むといい。それまでに、バツグンの住み心地にしてみせるよ」と言った。

この作品はいかがでしたか?

2

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚