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⛓➕💉/ふたりが話してるだけ/中身も何も無い会話文のみ
「あら、公爵じゃない!こんな時間に何か用かしら?」
「ご機嫌よう、看護師長。丁度上へ行く用事があったもんでね。何か足りない医療用具はあるかい?」
「うーん、そうねぇ…じゃあ、包帯と。あとは……」
「…?珍しい…。看護師長、顔に傷を負ったのか?」
「え?えぇ、そうね。」
「おや、忙しくて手が滑ったのかい?たまにはあんたも休暇を取っては?」
「まあ、この傷。自分のせいで着いたものじゃあないのよね。だから、疲労によるものじゃないの。休んだところで意味は無いのよ」
「…一体どういうことだ?それ……あんた、他のやつに付けられたってことか。ソイツは、今、どこに 」
「あら、いやね。そんなに頭に血を上らせないで。そんなに深い傷じゃないのよ、だから気にしないで」
「そんな問題じゃないんだ。どいつにやられた?俺が挨拶しにいかないとな」
「挨拶って…。はぁ、どうせ相手は原型をとどめないんでしょ?いくらメロピデ要塞の管理人になったとしても過剰な暴力行為は違反だわ。そして、その相手を治療するのはウチなの。ウチを安静にさせたいなら、何も手を出さないでよね。ヌヴィレットさんもきっと悲しむわよ」
「しかしだな…」
「あと、あなた勘違いしてるみたいだけど、コレは不慮の事故によっての出来た傷なのよ。転びそうになったメリュジーヌを庇った時に、彼女の下敷きになってちょーっと、強くうっちゃっただけなの。それに、本当はこれ、ただのかすり傷なのよ。彼女があまりにも心配性で…まあ、言ってしまえば過剰手当なのよ。」
「…そういう事なら早く言ってくれ。ヌヴィレットさんだったら、もう看護師長の話なんて聞く気は無いだろうな。」
「まあ、随分酷いことを言うのね。ヌヴィレットさんに言いにいってこようかしら」
「おいおい、俺を野良に戻す気かい?俺はもうここの環境に慣れちまったのに」
「ふふ…でも、躾のなってない悪い犬は、お外へ一度返した方がいいんじゃない?」
「勘弁してくれよ?”一度”なんて言うが、もう帰ってこないからな」
「あらそう?餌をあなたは自分で取ってこれるかしら。とっても、優しくて善い飼い主に拾われて、もう狩りの仕方は忘れちゃったでしょ?」
「はは、本当に。長らく奥に仕舞っていた牙を卸してくるか」
「いいじゃない。ウチ、勇敢な子も好きよ。」
「おや、本当かい?そりゃ光栄だな」
「……さぁ!こんな小競り合いはここで切っておいて、あなたは水の上の”飼い主様”にさっさと会いに行ってきなさいな」
「参った…。あんたにはバレバレだな」
「当たり前じゃない!あなたの看護師長なのよ」
「くく、そうか。俺の看護師長だもんな。」
「明日の朝までには帰ってきなさいね?残念ながら、明日は朝から会議があるのよ」
「はいはい、心に留めておくよ」
「ヌヴィレットさんのこと、泣かせたらウチが許さないからね」
「分かってるさ。じゃあいってくるよ」
「えぇ!行ってらっしゃい、公爵!」