人間に恋した魔物
・体が2つアルヨ!
確かアイツが小さい頃だろうか、まだ小さかった頃に、彼奴の母親らしき人が赤子を連れてきた。そしたら私に赤子を持たせられた。そしたら母親が「この子はクルークです。私には育てられません、どうか幸せにしてください。」と言い、どこかへ逃げるように去った。
赤子を見つめると赤子はキャッキャッと笑った。私には赤子を育てる知識は無い、だがやる事は分かるような気がした。
段々と育っていくと彼奴は立派なヤツになり、喋れるようになった頃。「君の名前はなんだい?」と聞いてきた。名前はなかったから適当に「あや」と答えた。そしたら此奴は「あや、これからもよろしくね、」と言った。
そして5年後。彼奴が10になった頃
「ねえ、あや。」
「なんだ。」
「好きな人っている?」
「居るわけない。」
そう言うとクルークは「へぇ。」と残念そうに言った。
段々と過ごすうちに、クルークの事を違う目で見てしまうようになった。クルークと触れたい、そう思う様になった。
翌日に時空のところに行った。
そしたら番人が驚いたように目を開いた。
「君がここになんて珍しいね。」
「聞きたいことがあってな。」
あの事を話すと、時空の番人は首を傾げた。そして、ちょっと笑った後、
「それはクルークに”恋”してるんじゃない?」
成程。…は?いや、え。
「まあ、好きなんじゃないの?」
「は、はぁ?!」
「まあ、好きか嫌いかは自分が決めてね。」
「お、おう。」
「あや!お帰り!」
エプロンを着ていたクルークがお出迎えしてくれた。
「何故エプロンをしているのだ」
「いや、べ、別に!」
ふと、下の方を見ると指に絆創膏がいっぱいはられてある。
「その指はどうした」
「あ、…怪我しただけだよ。」
アイデアが思いつくまで待っててくれ()
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