・ コネシマが吐きます
・ 腐じゃないです
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「 やばい、やばいやばい……書類、書類が、
書類……… 」
朝から何故こんなにも焦っているのか、
彼は珍しく、提出期限内に書類を提出出来ず
トントンを怒らせてしまった。
そして目が覚めればこのザマ、書類が
コーヒーで濡れてたりしていた。
コーヒーは徹夜までして書類を終わらせようと
した為コーヒーを飲んで空腹、眠気を覚ましていた、
「 どないしよう…あかん、ど、しよう… 」
回らない頭でどうしようか考える。
このままではトントンに迷惑をかけてしまうし
更にトントンに負担が掛かってしまう。
「 そ、そうや、今から、今からやろう…
今からやったら、夜まで、間に合う…… 」
まともに食事もせず別の紙に書類の内容を
書き写す。
お腹が空けばゼリー飲料食を食べる、ご飯を
食べている暇なんてないから。
しばらく書類をやっていれば朝飯の時間を
過ぎてしまったのかショッピくんが呼びに来た
「 先輩、朝食っす 」
「 いま、書類のキリ悪いからパスで… 」
「 いや、でも… 」
「 大丈夫、ゼリー飲料食食ってれば
腹は満たされるから……… 」
「 そ、すか… 」
ありがとな、と言えば彼は部屋から出ていく
引き続き書類をしていると眠気が段々
襲ってくる。あとちょっとなのに、あとちょっとで全て終わるのに、
一回自分の頬をビンタし、目を覚ませば
また書類に手を回す。
書類が終わった時間は22時。皆んな夜飯も
食べ終わっている時間だ。
そんな事はどうでもいい、急いでトントンに
書類を渡さなければ。
そう部屋を出る。部屋を出れば歩くので
精一杯だった。それでも頑張って書記長室
まで歩く。
そして運悪く、内ゲバしている彼らから
見つかり、強制的に内ゲバを2時間させられた
ようやく終われば今すぐ落ちそうな瞼を
頑張って開き、歩き始める。
内ゲバのせいで中々動けず、その場に
座り込んでしまった。
眠気のせいで眠ってしまい、目覚めるともう
夜中の3時、
しまった、と思い急いで書記長室に行く。
こんこんこん
「 …入れ 」
彼の声は普段より低く、怖くなってしまった。
「 失礼するで…、ごめん、トントン…
これ、書類……… 」
「 …要らんわ、 」
「 ……へ? 」
「 やから、その書類要らへん 」
「 な、んでっ… 」
「 お前、なんでこんな遅いん。日付け
変わったやろ、おい、なんでや。
内ゲバしてたよなぁ?? 」
「 ちが、あれは強制的にっ… 」
「 言い訳は要らへんねん!!はよ帰って
くれや………鬱陶しい 」
机をバン!と叩き彼はそういう。
「 あ、ごめ、ごめんなさい…ちゃんと、
ちゃんとやるからっ…ゆるして、 」
「 …うっさいねん 」
「 おねがぃ…謝る、からっ…ぁ 」
気付けば視界が傾いた。
そして口の中の味が変化した。
うぇ…と吐き出すとそれはとても醜い汚物。
急に眠気が来て気絶したかの様に眠った。
「 …シッマ?おい、シッマ、ちゃんと
せんか…は?吐いてるやん、ちょ、
しんぺい!! 」
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気が付けば白い天井が目に見える。
「 …ぁ、しん、ぺ? 」
喉がとても痛い、吐いたせいなのだろうか。
「 起きたんだね、おはよう。コネシマ、
倒れたんだよ。覚えてる? 」
「 ぁ…せやっ…!トントンに、書類、
出さなっ…!!! 」
思い出せば顔が真っ青になりバッと起き上がる
「 大丈夫、その必要はないよ。トントンは
書類を受け取ってくれたから 」
「 でもっ…!謝らんと…!! 」
「 トントンこれから来るから、ね? 」
「 ぅ、ん…… 」
こんこんこん
「 お、いいよ、入って来て、
じゃあコネシマ、俺部屋空けとくからね 」
「 わかったわ… 」
「 …シッマ 」
「 ごめん…、トントン、迷惑やったよな…
これからはちゃんとっ!迷惑かけん様に… 」
「 やめてや 、 」
「 へっ……? 」
「 お前の謝罪なんか…要らへん。
俺の謝罪、受け取ってや。な…? 」
「 ぁ、…う、ん 」
「 シッマ、今回はごめんな、無理しとるの
知らんくって………次からは気をつける、
やから…シッマ謝らんといて… 」
「 …う、ん、ありがとうな、トントン 」
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「 先輩、見舞い来たっすよ 」
「 おー…ありがとな 、 」
「 無理してるの最初から分かってましたよ 」
「 ぇ”、そうなん…? 」
「 ええ、顔色悪かったんで 」
「 ほんま…ショッピくんはすごいなぁ… 」
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