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※seungmin side※
 
 
 
 
 
 
 色々あって忙しない1年が終わり、僕たちは2年生へと進級した。
 
 
 
 僕達の学校はクラス替えがないから、3年間同じクラスだ。
だから、リノともずーっと一緒♡
 
 
 
 2年生に上がり、リノは塾に通い出し、 また勉強漬けの日々を送っているようだ。
人の人生にとやかく言う筋合いはないけど、無理だけはしないでほしい。
 
 
 
 リノは口では寝てると言っているが、目の下のクマが嘘かどうかを物語っている。
寝ているが眠りが浅いのか?睡眠時間が短いのか?
 
 
 
 僕のリノへの不安は募るばかりで、リノから目が離せなくなっていた。
 
 
 
 
 
 
 〜自習室〜
 
 
 
 
 
 
 今日は休日。
学校の自習室は開いていて、ここ最近、僕が自習室の前を通るたびにリノが勉強しているのが目に入る。
 
 
 
 
 最近まともにリノと話せていなかったため、思い切って自習室に入ってみる。
本当に自習室が開いていたのかというほど人が居らず、室内は僕とリノの2人だけだった。
 
 
 
 
 
 L:あっ、スンミナ…
 
 
 
 S:( ˙꒳˙ᐢ )よっ
 
 
 
 L:ㅎ
 
 
 
 
 
 
 
 
 リノはこちらに気づいて、アイコンタクトをしたあと、またすぐにノートへ目線を落とした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 S:リノ、また勉強してる。偉いね。
 
 
 
 L:うん、でもまだまだがんばんないと…ㅎ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 塾の問題を解きながら、リノは答える
 
 
 
 
 
 
 
 
 S:リノは頑張ってるよ…?
 
 
 
 
 L:ううん、全然…もっと勉強しないと…
 
 
 
 
 S:でも、最近頑張りすぎてn…
 
 
 
 
 L:スンミナに何がわかるっていうの!?
 
 
 
 
 
 
 リノは突然椅子から立ち上がり、溜め込んでいたものを吐き出すように言い放った。
 
 
 
 
 
 
 L:……ぁっ…、ごめッ…
 
 
 
 
 S:ううん、僕こそ…
 
 
 
 
 言葉に言い表せないような気まずい空気が流れる。
この空気に耐えられなくなり、外の空気を吸いに行こうと立ち上がる。
 
 
 
 
 
 
 S:無理はしないでね。
 
 
 
 
 
 リノにずっと言いたかった言葉を残し、自習室をあとにした。
 
 
 
 
 
 
 
 
※leeknow side※
 
 
 
 
 
 なんであんな事言っちゃったんだろう。
言うつもりも無かったし、言おうとも思わなかったのに。
 
 
 
 あの時のスンミナの驚いた顔が忘れられない。
 
 
 
 とことん自分のことが嫌になる。
本当に何がしたかったんだろう。
スンミナは僕なんかを心配してくれていたのに。
 
 
 
 
 ほんと最低だな…
 
 
 
 
 椅子に座り、すっかりやる気もなくなった勉強道具を眺める。
 
 
 
 
 母に言われた、一番思い出したくないことも思い出してしまった。
 
 
 
 
 
 L母:なんなのこの点数は……
 
 
 
 L:ッ、ごめん…
 
 
 
 L母:謝ってほしいんじゃないのよ、、
 
 
 
 L母:それに、最近、ガラの悪そうな友達と帰ってるでしょ。そんなんだからあんたの成績も下がってるんじゃないの?
 
 
 
 
 L:あんな人たちと帰るぐらいなら、塾に真っ直ぐ行って勉強したほうがマシなんじゃないの?
 
 
 
 
 L:最近家にもいないし、どこで遊んでんのよ遊ぶ暇は無いはずだけど。まさか彼女なんて言わないわよね?恋愛なんてする暇ないのに。
 
 
 
 
 L:ッ……
 
 
 
 
 
 
 
 言い返せなかった。
 
 
 
 いつもは母の言いなりの僕。
 でも、本当に腹が立っていた。
友達のことやら、ましてや恋人のスンミナのことまで貶されて、
良い気になんてなるはずない。
 
 
 
 でも、あんまり言い返すと、学校まで変えられるかもしれない。
母はそういうことをやりかねない。スンミナとだけは離れたくなかった。
だから、言いなりになるしかなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 L:あーあ、思い出したくなかったな…ㅎ
 
 
 
 
 
 
 勉強道具をまとめ、鞄に入れる。
自習室を出て、考え事もせずただ路地を歩く。
 
 
 
 
 
 今日は塾も休みだし、暇だな。
 
 家にも帰りたくない。あの人がいるから。
遊びたくもない。どこかで見られてるかもしれないから。
勉強もしたくない。また思い出してしまうかもしれないから。
 
 
 今はただ歩いていたかった。
 
 
 全てを失ったにも関わらず、重い足を動かし、途方に暮れていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 あれからどんぐらい歩いたかな。
辺りもすっかり暗くなり、ここが何処だかも分からなくなる。
 
 
 
 暗いところは怖いのに。
こんな時、スンミナは一緒に歩いてくれた。
そのスンミナも、こんな僕にはもう振り向いてもくれないだろうな、ㅎ
俯きながら歩いた道。どこだかわからない道。
足を止めた場所はなんと………
はいっここで切ります😊