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モンダイジ団 執着編

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モンダイジ団 執着編

2 - 第1話 サイド レン

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8

2022年08月15日

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サイド レン


「ん……?」

起きて、最初に思ったこと。

…………ここ、どこだ?

確か、オレ、ユメたちと一緒に外に出て……。

「!!」

そうだ、ユメは?!オレたちは、誘拐されたんだった!

慌てて立ちあがろうとして、ドシャリと床の上に崩れ落ちる。

手足が、拘束されている。周りを見ると、トキさんとユメも寝ていた。ガムテープで縛られているところを見ると、オレも二人と同じような状態なんだろうな。

息は……うん、ある。無事でよかった!いや、良くないのか?

ただ、ユズがいない。アイツらと一緒にいるのか?分からない。

「ん、んん……」

「!!」

ユメが起きた。

「大丈夫か?」

「イタタ……、!ど、どういう状況ですの?!」

ユメが叫ぶと、ガンッ!と音がしてドアが開いた。

「起きたのか。思ったより早えな」

アイツ!さっきオレを殴った奴だ……!今は手にはナイフが握られている……。

「大きな声出したり、妙なマネすんなよ?ま、出来ないだろうけどな」

「「ッ…………!」」

従うしか、なさそうだな……。コッチはトキさんがまだ寝てるし……。

コクリと俺らは頷いた。男が出て行ったあと、オレはユメの帽子を無理矢理払い退けた(頭で)。そして、ユメの目を真っ直ぐ見つめる。

「(ユメ!)」

「!!」

声に出していない。ユメは心が読めるから、一方的な会話なら出来るはずだ。

アイツらに気づかれないように意思疎通するにはこの方が早え!

「(大丈夫か?!)」

コクンと頷く。よかった!

「なにが、あったんですの……?」

今度はヒソヒソと小声でオレに聞く。

……んー、上手く説明出来る気がしないけど……。

「(ユメさ、拠点出たあとユズと二人で公園行ってだろ?その後オレ、トキさんと合流して……)」

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