〜前回の続きから〜
元貴side
元貴『…もっと、///』
僕がそう言うとクラスのみんなは
騒ぎながら言った。
女子『もっとってやばくない?』
男子『元貴可愛すぎる抱きたい』
先生『Well… Youth is good…
(いやぁ…青春って良いね…)』
滉斗は僕の顎を持って僕にキスをした。
元貴『ん…♡ふっ…♡///』
いやらしい音が教室中に響く。
吐息混じりに聞こえる滉斗の声が、
僕の中の何かを熱くさせる。
滉斗のしてくれるキスは甘くて、深くて、
一度するとその気でいられなくなってしまう。
時に焦ったくて甘酸っぱい時もあるけど、
それもまた僕を魅了して好きにさせる。
滉斗『…んはっ笑』
元貴『長い…///』
僕がそう言うと先生が大きな声を出した。
先生『Oh my god! Why is it so precious!?
(なんてこった!どうしてこんなに尊いんだ!?)』
そう言った先生の元に滉斗が向かった。
滉斗『てぃーちゃー?』
先生『What’s wrong, Hiloto Wakai?!
(どうした若井滉斗?!)』
そう先生が言うと滉斗はにこっと笑って
滉斗の口元に人差し指を置いた。
滉斗『( *´-ω・)シーッ!』
先生『Wow…(わお…)』
元貴『っ〜…////』
僕は恥ずかしくてその場にしゃがみ込んだ。
女子・男子『え!?』
クラスのみんなが大きな声を出した。
滉斗『大丈夫?』
滉斗が僕の所に来てしゃがんで言った。
元貴『恥ずかしい…ごめんなさい…////』
女子・男子『え』
滉斗『可愛すぎっ…///』
僕がそう言って謝ると、
滉斗は少し頬を赤く染めながら僕を抱きしめた。
滉斗の体温はいつもより暖かくて、
ほのかに緊張しているような、
恥ずかしがっているような、
興奮しているような、そんな気がした。
滉斗『もっきー帰ろ〜』
元貴『うわ最悪笑』
辺りはすっかりオレンジ色の夕日が差し込んでいた。
僕は滉斗の隣を歩く。
最近ね?滉斗が身長伸びてきた気がして、
初めて会った時よりもかっこよくなって、
男らしくなってきてるんだよね
少し寂しい気もするけど、
これだけ一緒に過ごしたんだなって思えて
嬉しい気持ちもある。
元貴『んね…滉斗…』
僕がそう言うと滉斗は僕の方を向いて、
優しく微笑みながら言った。
滉斗『ん?どうした?』
元貴『座ってもいい…?』
僕がそう言うと滉斗は了承して、
僕の手を握りながら近くの公園のベンチへ
向かってくれた。
滉斗『大丈夫?』
心配そうな顔をした滉斗が言う。
元貴『ごめん大丈夫…
少し靴擦れしただけだから…』
失敗したな…
新しいローファー履くんじゃなかった…
少し散歩とかで慣れさせれば良かったな…
滉斗『ん…見せてみ?』
そう言って滉斗は僕が靴擦れしたところに絆創膏を貼ってくれた。
元貴『ごめんね…ありがとう』
僕がそう言うと滉斗は優しく微笑みながら言った。
滉斗『全然、元貴を支えるのが俺の役目だから』
…あぁやっぱり好きだなぁ…
僕はやっぱりこの人が好きだ。
何日、何ヶ月、何年経っても、
ずっとずっと…好きなんだろうな…
元貴『…滉斗』
僕はそう滉斗の名前を呼んで鞄の中から紙袋を出した。
元貴『本当はどこかお出かけした時に
渡そうと思ってたんだけど、
当日の方が良いかなって思って…』
僕がそう言うと滉斗は驚きながら言った。
滉斗『え…まじ?ありがとう…』
目に涙を浮かべながら言う滉斗。
元貴『早い早い笑』
滉斗『だって…だって…泣』
僕のことになるとすぐ泣いちゃう滉斗。
それくらい僕を大切にしてくれてるんだなって
思った。
滉斗『…指輪?!手紙も入ってる…泣』
元貴『うん、滉斗こないだ指輪欲しそう
だったから…』
僕がそう言うと滉斗は僕を抱きしめた。
滉斗『ありがとう…泣』
元貴『んはっ笑 泣かないでよ〜笑』
元貴『見て!指輪お揃いだよっ』
そう言って僕はポケットの中から出した
1つの指輪を滉斗に見せる。
滉斗『お揃い…嬉しい…泣』
泣きながら喜ぶ滉斗に思わず笑みが溢れる。
元貴『んへ〜笑』
滉斗『可愛い、、ありがとう…泣』
元貴『うん!笑』
そう言って僕は滉斗を抱きしめた。
今の滉斗はいつもとは違って、
小さくて、子供みたいだった。
元貴『手紙読んであげようか?笑』
滉斗『いいの?!』
冗談で言ったつもりなんだけど、
滉斗にお願いされてしまったので仕方がなく
手紙を手に取る。
元貴『読むからね…』
滉斗『うん…』
読む前から泣きそうな顔をしている滉斗が
可愛くて愛おしくて堪らない。
もう泣いてるんだけどね?笑
僕は1つ1つの文章を心を込めて読んだ。
“滉斗へ
お誕生日おめでとう
こないだ滉斗が指輪いいなって言ってたから
プレゼントに指輪を選びましたっ
喜んでくれると嬉しいです
滉斗と会ってから約5ヶ月が過ぎようとしてるね
初めて会った時から滉斗は優しくて、
かっこよくて、僕を支えてくれる存在でした
いつしか僕は滉斗のことを恋愛的にも、
友人的にも思えるようになって、
自分でも分からなくなって滉斗に話した時
もあったよね
そんな時でも滉斗は真剣に話に
向き合ってくれて、意見を出してくれたよね
いつも本当にありがとう
感謝しています
僕が両親のことを打ち明けた時、
滉斗は頷いて、話に向き合いながら
聞いてくれたよね
ありがとね
滉斗のお母さんとお父さんに会った時は
すごく緊張してたし、頭が真っ白になる
時もあった
今だから言えるけど、本当に怖かった
別れさせられたらどうしよう
不安もたくさんあったけど、
理解してもらえて本当に良かった
僕の誕生日の時、滉斗は自分で計画を立てて、
僕を楽しませてくれたよね
人生で1番楽しかった誕生日でした
プレゼントも滉斗が自分で考えて
買ってくれたんだよね
涼ちゃんから聞きました
嬉しかったよ〜
たまに弱音吐いたり、泣いちゃう時もあるけど、
いつもそばに居てくれてありがとう
手紙にも滉斗の思いがぎっしり書かれてて、
すごい嬉しかった
滉斗がこんなにも僕のことを大切に
思ってくれてるんだなって心から思いました
僕も滉斗を支えたい
愛したい
ずっと滉斗の隣にいたいよ
改めてお誕生日おめでとう
いつも守ってくれてありがとう
褒めてくれてありがとう
大好きって言ってくれてありがとう
愛してるって言ってくれてありがとう
僕もそんな滉斗が大好きです
こちらこそこれからもよろしくね
愛してるよ
元貴より”
読み終わった後、必死に堪えてた涙が流れた。
なんでかは分からないけど、
涙が止まらなかった。
滉斗もまた泣いてくれて、抱きしめてくれた。
やっぱり僕はいつも滉斗に支えられてる。
僕はずっとこの人が好きだ。
絶対、これからもずっと。
コメント
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やっぱ神だ……いつも書くの上手すぎて気づいたら親目線でもとぱを見てしまう…最高だぜ…
こっちも涙腺崩壊だよぉ