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俺の名前は加藤俊介。
俺は最近会社で出会った、神楽雛乃さんに恋している。
神楽さんは絶世の美女で愛想もいい。
「顔も最高、性格も最高、あんな女性が彼女だったらなー」
俺は思いもしなかった。その数日後、神楽さんが彼女になるなんて。そしてその後、最悪な事件が起こるなんて、
2月14日。今日はバレンタインデーだった。
普通は女の人が男の人にチョコを渡すはずだが、女性である神楽さんの席には沢山のチョコとラブレターが置いてあった。
「流石ですね。神楽さん」
「どうやって持って帰ろうかな、加藤くん1個いる?」
神楽さんがそう言った瞬間、痛い視線が刺さってきた。おそらく神楽さんにチョコやラブレターを渡した社員達だろう。
「え、遠慮しときます」
「そう?残念、笑」
神楽さんがカバンにチョコ達を入れている時。俺は見えてしまった。神楽さんのカバンの中に、加藤くんへと書かれたチョコが入っていたことを。
その日は俺の想像通り、神楽さんにチョコを渡され、付き合うことになった。
俺は幸せだ。
そんなある日、1件の通知が来た。
「こんにちは。加藤俊介さんの連絡先で間違いないでしょうか。」
「はい、こちら加藤俊介です。あの、どちら様ですか?」
「申し遅れました。神楽竜也と申します。神楽雛乃の夫です。」
「雛乃の?!」
「はい」
「すみません、私は神楽雛乃とお付き合いさせていただいているものなのですが、同姓同名の人違いでは?」
写真
「これでどうでしょう」
「嘘だろ、」
「あの、雛乃に夫がいるということは?」
「すみません、知りませんでした」
「直接会ってお話したいです。」
「わかりました、明日はどうですか?」
「明日ですね。わかりました」
「本当にすみません。雛乃に旦那がいるとは知らず、1回寝てしまいました。」
「あの、この事、まだ雛乃に言わないでもらってもいいですか?」
「え?」
「2人で復讐しましょう。」
「いいんですか?!」
「はい、加藤さんは普通の恋愛のつもりでいたんですよね?」
「はい、」
「それなのに加藤さんが不幸になるなんてあってはならないことです!」
「ありがとうございます!!!」
後日談
神楽竜也さんは雛乃と離婚したらしい。
俺は雛乃に旦那がいることは知らなかったので慰謝料を請求されることはなく、それどころか神楽竜也さんとは親友になった。
雛乃はと言うと、
こっそり俺と交際を続けている。
主人公の加藤俊介さんは恋愛も友情も最高な人生を手に入れたそうですね。
神楽雛乃さんの苗字はいつの間にか加藤に変わっていたとか。
神楽竜也さんも可哀想に。