芽衣「すっごい…」
珠那「これが天界の城か…」
芽衣たちは目の前に広がった景色に驚いていた。
理由は簡単、天井には白いシャンデリア、そして豪華な石のタイル、天界では誰もが知っている絵画まで飾られてあるのだ。だが地球から来たので芽衣たちには勿論飾られてある絵画など見たこともない。
芽衣「な、なんか凄そうな絵画…」
珠那「何円くらいするんだろうな」
アラン「おー、やっと来たか。朝食の準備はできてるから腹も減ってるだろうし好きなだけ食べて」
芽衣と珠那「ありがとうございます」
アラン「でもここに泊める代わりにちょっとした願いがあるんだ。ちょっと言いにくいんだけどね…」
芽衣「なんですか?」
アラン「最近アルカディアという連中が星を荒らしててね。何らかの目的はあると思うんだけど分からないんだよね…だから様子見として珠那と芽衣行かせたいなと思っているんだけど…いいか?」
芽衣「私で良いなら泊めてもらったご恩もあるので行きますが」
珠那「私も芽衣と同意見だ」
アラン「わかった。協力助かるよ。じゃあ次は詳細について話すよ」
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アランが話した事を簡単にまとめるとこうだ。
まずアルカディアのトップである2人は「やったのは上位世界支配神であるフォルティス・グレイトスである」と言っている。だが何の信憑性もない。それに証拠もないのでこの言葉は嘘である可能性が高い。
フォルティス・グレイトスとは神の中でも上位の存在で天界の神や魔界の神でも勝てない程強く、世界を支配する権限を持っている。
アラン達上位神は外界に行く事が出来ないため天界に留まることしかできない。その為、たまたま適性があった芽衣や珠那に問題を解決してほしいと願い出た。
芽衣や珠那が外界に出る場合には天界の騎士団、『白の剣』の10人が護衛として付く。
アルカディアの幹部は確認できているだけでも2人いる。 という事だ。
話が終わった頃にはもう芽衣と珠那は用意された食べ物を食べ終わっていた
珠那「分かりました。ということはその幹部たちは護衛でも勝てないくらい強いということですか…」
アラン「そうだ。一回俺のところの兵士と幹部が戦った事があったが兵士3人に相手幹部1人でも負けていた。勿論生きて帰ってきたがかなりの重傷を負っていた。」
芽衣「関係が色々と難しいですね。何を企んでいるのかも分からないのが余計に意味が分かりません。頭が痛くなりそうです」
アラン「じゃあ今日のところがこれで終わりにするよ。今日中に準備は終わらせといてね。長旅になるはずだけど食料とかは馬車に乗せておくから他に持っていきたい物…例えば魔法の杖とかがあったら準備しといてね。明日出発にしようと思ってるから」
珠那と芽衣は返事をして宮殿の泊まっている部屋に戻った。