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ーー当日
芽衣たちは馬車に乗っていた。
馬車と言っても馬の魔物に3m程の城の一室をつけたような形だ。
これを馬車と言うには無理がある。
芽衣「ちょっと酔いそうですね…」
珠那「芽衣、行き先はどこか覚えているな?」
芽衣「水の星、ライズだよね」
珠那「覚えていたんだな。お前にしては珍しい」
芽衣「失礼だよ…」
アラン「酔う心配は要らない。念の為あまり揺れないようにする魔法をかけている。それと俺は天界の外には出られない。だからここまでしかついてこれない。一応通信魔法を使える石を渡しておく。危なくなったら石に危ないと言ってくれ」
ーーーーーーー
馬車での移動は思っていたよりも早かった。
原始的な方法だからと侮っていたのかもしれない。
馬車に乗ってからはあっという間で1日ほどでライズに着いた。
初日は風が吹き荒れていて近くの宿で一泊する事にした。
護衛についていた白の剣のメンバーは亜空間に入って寝た。
ーー翌日ーー
私たちは宿の外に出て、ライズの探索に出る事にした。
まだ一つ目の星なので練習のようなものだ。
通貨の価値を理解したり他の星の商店で騙されないように必要なスキルを身につけるらしい。
芽衣「漫画家になろうで読んだ漫画みたいな街並みだ…異世界に転生したみたい…」
珠那「そうだな。まるで異世界だ。」
芽衣「話は変わるけど今日は商店に行ってそのあとは護衛についてもらって魔物を見るために草原の方に行くんだっけ?」
珠那「ああ。まずは商店だな」
芽衣「銅貨、銀貨、金貨があるらしいけどアランさんから貰ってるからそれで買い物しよう」
ある程度の算段を立てた芽衣たちは商店に行きスイカのような紫の果物とメロンのような水色の果物を買った。
今は帰っているところだ。
珠那「なんでよりにもよって1番食欲をそそられない果物を選んだんだよ…」
芽衣「美味しそうじゃない?地球にはこんな色の食べ物ないから食べてみたくなるでしょ?食べるのが楽しみだね」
珠那「草原でピクニックでもするつもりかよ…」
芽衣「流石にそんなことするつもりはないよ〜草原から帰ってきたら食べよう!」
珠那「そうだな」
珠那は諦めて折れた。
そんな話をしている間に芽衣たちは宿に着いた。
宿の前には白の剣が立っていたが目立ちすぎて恥ずかしい。
だが守ってくれるのはありがたいので着いてきてもらい草原に向かった。
???「やっと着いた。ここだな」
その男は密かに笑った。