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「これからもこの部屋に泊まりたいから、着替えとか持ってこようかな」
ハムエッグを頬張っている賢一のシャツはヨレヨレで昨日と同じネクタイだ。
「佐藤さん事件で私と賢一が付き合っていることが皆んなにバレてるから、明らかに私のところに泊まった感があるわよね」
「それは大丈夫、シャツとネクタイは会社に予備を置いてあるから」
「良かった」
「雪の手料理を朝から食べられる事が幸せだなって思って、この先もずっとここに来たいからさ」
来月までではなく?
賢一は私との未来を考えてる?
だとしたら
まだ、どういう答えを出していいのかわからなくて「うん」と頷くことしかできなかった。
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