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俺の小学校では、1年生は同じ地域の5・6年生とペアを組んで登下校するという決まりがあった。
俺は、よく一緒にペアを組んでくれたお兄さんが好きだった。
話し相手が歳下だと言うのに、ガハガハと豪快に笑っていて、口元にホクロのある、なんとなくサン〇オのシ〇モロー〇に似ている人だった。
とにかく、一緒にいて楽しかった。
ある日、俺はいつものお兄さんではなく、お姉さんとペアを組むことになった。
いつものお兄さんは、違う子とペアを組んでいた。
その様子を見て、俺はどうしようもない気持ちになった。
お兄さんは、俺と一緒にいる時よりも楽しそうに笑っていたから。
俺は、泣いた。
____初めての嘘泣きだった。____
お兄さんはすぐに駆けつけてくれた。
でも、お兄さんと組んでた子とお姉さんは悲しそうな顔をしていた。
それを見て俺は、
優越感でいっぱいになった。
これからもずっと一緒にいたい。
一緒にいてくれるよね?