フェリ菊です!!
ごくごく稀に運命の赤い糸が見える人がいるらしい、そんな貴重な人材の1人にフェリシアーノという国がいた。
生まれた時から見えていたその赤い糸、その糸は幾度となく運命の人を変えてきた。
なぜならフェリシアーノは国であるが故に人ではない、人と同じものを食べ、育ち、同じ服をきて、もちろん感情も持ち合わせているがそれは国であり人ではないのだ。
国は人より何千年と生きる、1000年も生きていれば運命の人も変わるだろう。
フェリシアーノはその赤い糸が見えるようになってから数100年後、国として独立した時から自分の小指に結びつく赤い糸を切るようになった。
理由は一つ、好きな人と自分の糸が繋がっていないから、、、
ある日フェリシアーノは見た。
世界会議で一緒になった菊とアーサーの小指にしっかりと結ばれた赤い糸があることに、あの2人は結ばれるんだと思った。
(あの2人は思い合ってるんだ、、、そっか、、、じゃあ俺の片想いだね、、、)
(繋がることはないかもしれないけど、この赤い糸は切っておこう、、、もしかするかもしれないからね)
シャキンッ、、、
切った途端ハラリと小指から切り離された赤い糸が落ちる。
(自分に望みがないことぐらいわかってるよ、、、だから、、、)
その気持ちは胸の奥にしまっておくことにした。
望みがないとわかっていても、君のそばにいることは許して欲しいな、、、ね、、、?
シャキンッ
「菊!今日一緒にお昼食べよ!美味しいお店抑えてるんだ!ルートも一緒だよ!」
「嬉しいお誘いなのですが、、、今日はアーサーさんとお約束がありまして、、、」
「そっかぁ〜じゃあ残念!また今度ね!」
シャキッ
「ねねー!菊!今日菊の家行っても良い?たくさんお話ししたいことがあるんだー!」
「アーサーさんもいらっしゃるのですが、、、それでもよろしければ、、、!」
「そ、そっかぁ、、、」
ジャキッ
切っても切ってもまた結びつく、、、切れば切るほど気持ちが抑え切れなくて、苦しくなる、、、どうにかしてこの苦しいのを無くしたいのに、、、
だが猛アタックのおかげか、少しずつ菊がフェリシアーノを見てくれてるようなきがした。
気がしただけでそれはアーサーに構ってばかりいたことの埋め合わせ、話せばアーサーのことばかり、なんとか笑顔でその話を聞く。
(あぁ、苦しいな、、、)
ジャキン!
そしてある日、自分の切った糸が誰とも繋がっていないことに気がついた。
(だ、誰とも繋がってない!?)
興奮したフェリシアーノはすぐさま菊に駆け寄りハグをした。
「菊ー!やったよ!ついにだね!」
「フ、フェリシアーノ君?、どうされたんですか?」
「何でもないよ!菊はまだ知らなくても良いんだよ!」
シャキンッ
「菊!右手貸して!」
「右手ですか?、どうぞ」
しゅるっ、、、キュッ、、、
ああ、、、
やっと繋がった
菊の赤い糸は、何度も切られた跡があるボロボロの愛しい赤い糸、、、
コメント
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見れる~~~
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