Attention
・百合(GL)
・低クオ
・若干暗い
…愛羅が仕事に行ってからどれぐらい時間が経っただろうか。
私は朝に家を出て、夜に帰ってくる。… けど、 愛羅は逆で夜に家を出て朝に帰ってくる。 つまり愛羅は昼夜逆転生活なわけだ。
不審者に襲われてないかな…とか、倒れてないかな…とかは四六時中考えてる。
そして今、その気持ちが抑えられないのだ。
明日も仕事で朝早いし、寝なくちゃいけないのに。
「…しょうがないかぁ…」
もちろん愛羅が忙しいのは分かってる。でもこの気持ちが抑えられない間は寝られない。
「…もしもし?」
「雅乃…?どうしたの?」
「急に電話してごめんね、!なんだか愛羅のことが心配で心配で仕方なくて…」
「…そうだったんだ…ありがとう」
「ねぇ愛─────」
…電話が切れた。
きっと……忙しいだけだ。上司も厳しいらしいし。
「おやすみ」
私は陰鬱な気持ちを感じながらベッドに横たわり、目を閉じた_____。