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8 - 満開まで。【赤桃】

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2023年07月31日

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※初めて書いたノベルです。

※季節感なんてものはなかった。




3月。桜はまだ蕾。

これが満開になる頃には、ないくんは卒業してしまう。


「りーうらっ!」

ほんとに年上か、と思うような無邪気さで俺の名前を呼ぶのは、幼なじみのないくん。

本名、乾ないこ。高校3年生。

そんな、ないくんに密かに思いを寄せている俺は

大神りうら。高校2年生。

「わっ、ないくん!おはよ、」

と返すとないくんは「へへっ」と笑う。

はぁ……ほんと朝から心臓に悪い。

この無自覚天然がっ

「はぁ……もう卒業かぁ……。」

ふと、ないくんがつぶやく。

ないくんは、大学に合格したからこの春から晴れて大学生だ。

「そ、っかぁ……」

さみしいな……家が離れるわけじゃないから会えはするんだけどさ……

「もう、そんな顔すんなって〜w」

「ムグッ」

ないくんがほっぺをふにふにしてくる。

りうら、もう子供じゃないんだけど。

「いつでも会いに来て良いからね?」

それは、嬉しいけど……。

ないくんと一緒に居る時間は今と比べたら圧倒的に減る。

「じゃあ、大学凸ってもいい?」

冗談7割、本気3割(

ないくんが大学で余計な虫寄せ付けないか心配だし。

「え……ん〜、講義終わったら、ね?」

ないくんが少し笑いながら言う。

ほんと、優しすぎだって。

そう言うとこが好きなんだけどさぁあ……

「あ!時間!遅刻するぅ〜!!!」

ないくんが突然声を上げたと思ったら、全速力で走って行く。

それに急いでついて行く。

ふと目に入った桜は、ちらほら咲いていた。

こうやって、一緒に登校できるのも残りわずか。

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