皐月side
ポトスへ向かっている俺たち
皐月『俺ちょっと先帰ってい?行き付けの病院行きたいんだけど…。』
梅宮「そうだな、皐月は病院行った方がいいかもな…、頭強く打ったし…。」
柊「確かに、尋常じゃない血量だったしな、タイマンしてない奴が怪我するなんて俺らは配慮が足らなかった、スマン。」
皐月『いやいや!俺が咄嗟に動いただけだし!お前らが気に病むことねぇよ!それに薬も切れかかってたし丁度いい機会だからな!』
梅宮「?薬?皐月どっか悪いのか?」
あー、要らんこと言った……。
皐月『あ、アレだ!サプリ!病院で服薬してる薬が良くてさ!ほら!俺朝飯抜くの多いからビタミン剤とか貰ってんのよ!』
咄嗟に出た言い訳だが梅宮は鈍感のドンちゃんだからきっと大丈夫だろ……。
梅宮「……そっかそっか、朝飯食わないねぇ…。」
何故だろう、違うとこに目を付けられた気がする……。
梅宮「皐月!朝飯は大事だぞ!!何なら俺が作りに行くぞ!!?」
柊「だからうるせぇ!!近所迷惑だから大声出すなっ!!」
桜「お前朝飯食わねぇのかよ…今でさえひょろひょろなのに大丈夫かよ……。」
朝飯食わないだけで何て言われよう……。
だがぐぅのねも出ない……。
柊「おら、皐月が困ってんだろ……、早く病院行ってこい、何かあったらすぐ連絡しろよ。」
皐月『……、何か柊のが総代みたいだよな。』
梅宮「確かに柊は周りの事ちゃんと見て後輩の相談も受けてて凄いよなぁ!何なら今からでも総代代わる?」
柊「ばっか!ふざけたこと言ってんじゃねぇ!俺はお前を担ぐって決めたんだ、男に二言はねぇ。」
カッコよ〜!!俺もあんなセリフ言ってみてぇ〜!!
蘇芳「話はそれくらいにして、皐月さん、早く病院行ってきてください、皆皐月さんの事心配なので!」
皐月『…おう、そうだな!じゃあなお前ら、またどっかで!』
それから俺は1人行き付けの病院へと向かった。
(オリキャラ出ます)
神崎「まぁた君か。」
皐月『えへへ〜、いつもすんませんね笑』
神崎「全く、今日はどこで喧嘩してきたんだ?こんなに血を流して……。」
皐月『えーっと、今日はタイマンする奴らに着いてって……咄嗟に身体が動いたというか…?』
先生は黙ったまま俺の頭を鷲掴みにして思いっ切り力を入れてきた。
皐月『だぁー!!痛い痛い!!?先生!?俺!怪我人!!先生医者!!おかしくね!!?』
神崎「全く君は!どれだけ無茶すれば気が済むんだ…、君にはもう時間が無いとアレだけ言ってるのに!」
先生は酷く悲しそうな顔で俺を見てくる…。
そんなの俺自身が良く知ってる…。
神崎「前の検診より悪化してる…、この事実を知っても尚君が犠牲になる必要があるのか?」
皐月『………。』
確かに怖い、アイツらの顔が見れなくなるの…。
でもそれでも一緒に居たいから…、たとえ真っ暗になってもいい、俺は…、アイツらと少しでも笑い合いたい、俺が居なくなるまで……、その一時に俺が居たと少しでも思い出して欲しい…。
皐月『俺さ、先生にはスゲー感謝してるんだ、あの時の事故の手術してくれて、死にかけの俺を生かしてくれた……。でもさ、今守りたい人が沢山居るんだ、その人たちの為なら俺は俺を犠牲にするよ…、何度でも…。』
神崎「……はぁ、君がそういう人間だって事は良く知ってる…。そうか、それが君の答えなんだね?」
皐月『うん、俺には俺のやるべき事があるから。』
神崎「……分かった、本当は拘束してでも止めたいが…患者の意思に従うのが医者の役目だ、その代わり…絶対後悔するなよ…。」
先生の目は真っ直ぐ俺を見ている…。
皐月『うん、大丈夫、後悔はもうしないよ…。』
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