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連れてかれたのはやはり我々怪盗団の本部。
だろうと思ったよ。2時間前ぐらいにぼっちで家に帰ったからね。
ぼくの行動とか見てリップサービスつきで入団させるんだろうなぁ………。あのグルッペン・フューラーというミリオタは。
「改めて、我が団に入団してくれないかい?」
「わかってますよー。入りますー。」
まぁ入りたいって言ったのぼくだし、素直に入団するべきだ。
「では……我々だにも入るのだな?」
入るのだな?と言われても、ぼく自身はボカロPだ。今やゲームの描き下ろしも決まっているからボカロPという肩書を消すわけにはいかない。しかも夢女子に叩かれると面倒事になりかねないので、断るべきだ。
「私は海PというボカロPです。ましてや夢女子とかが多い我々だに入ることはできません。」
我々だの夢女子はほんの一部に過ぎないが、過激な奴が多い。ましてやぼくみたいな女メンバーが加入すれば、炎上するにちがいないだろう。
「…………まぁいい。この件はまた後日話そう。」
後日に回すんかい。どうでもいいけど。
「………わかりました。私は私情があるので帰宅します。」
(帰り際はすごい寒いやろなぁ………。カイロだけで乗り切れるだろうか。)
すると、状況を察したのか、輝さんが自分のチャームポイントである赤いマフラーをぼくの首にかけた。
(流石マメ男だなぁ。動画では散々童帝って言われてたけど、顔面偏差値も良さそうだし、モテてもおかしくないだろう。)
「輝さん、ありがとうございます。」
ぼくが小さくお辞儀をすると、ええよええよと言った。流石マメ男だなぁ。(2回目)