前回の続き、言うのが遅いですがいつもより流血表現多めです。
︎︎☁︎︎*.┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈︎︎☁︎︎*.
Sm side
死刑囚の気持ちが今なら分かる、死ぬ実感が湧かない。
そらそうだろう、今からお前死ぬから!と言われてうん!分かった!!と受け入れられるやつなんでそういないし、なんだったら受け入れられないだろう。
俺は受け入れているが死ぬ実感が湧かない。
死刑執行は簡単、十字架に掲げられ、弓矢で心臓を1発。
痛いとか痛くないだとか。
そうこうしていれば、処刑台。
ギロチンじゃないだけマシに思うか、はたまたまそれを恨むことになるのか。
全ては神のみ知っている。
神なんて死んでしまえ。
よく分かっていない俺が今唯一分かること、
こんな世界壊してしまいたい、マモンの力を借りて俺がどうなってもいいから全部無かったことになるまで崩壊させたい。
そんな黒い思考に囚われていれば俺は十字架に掲げられていた。
あとは心臓に矢を放つだけ。
???「「「スマイルッ!!!」」」
あぁ、ダメだよ、今来たら。
そう思った瞬間白い矢が俺の心臓を貫いた。
Sm「ゴフッ…」
ほら、皆が絶望しちゃう、あんなに綺麗だった皆の目が濁っちゃう。
アクアマリンはただの硝子玉に。
トルマリンはただの深海に。
ペリドットはただの蛍石に。
サファイアはただのビー玉に。
トパーズはただの蜂蜜に。
皆の目に映るのは俺から流れるルビィ。
きっと死ぬまで放置なのだろう、いずれ失血多量で死ぬ。
俺は十字架から外され地面に叩き付けられた。
死刑囚に情も抱かないと。
どうせ死ぬなら。
Sm「マ、モン…、すきに…して…いい、よ。」
Ma「いいのか、お前。」
Sm「べつ、に、しんだって、どうでも…」
Ma「お前のツレが魔力に溺れて死にそうなのにか?」
え……?、ゆっくりと霞んだ視界で彼らを見れば、壊れていた。
正確に言えば魔力を制御する物がぶっ壊れたのだ。
5人の魔力が混在していて周りを巻き込もうとしている。
Nk「……スマイル、大丈夫だよ、全部巻き込んでそっちに逝くから。」
彼の硝子玉は、度を超えて俺の流れた血のようなルビィに染まっていた。
コメント
2件
うわぁ.........めっちゃ好みのお話だぁ! 続き楽しみに待ってます! 焦らずゆっくりで大丈夫です!