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「王様。今日はなにをされるんですか?」
「今日は見回りとおらふの稽古。」
「え、稽古って…今日でしたっけ?」
「毎週水、金、日曜日でしょ。忘れたの?」
「うぅ…だって…。王様の稽古キツイんですよぉ…。」
「おらふが自分の身を守れるようになるまで稽古は続けるから。それに、おんりーでいいっていってるじゃん。」
「それは…だって、王様だし。命を救ってもらった恩人だし。」
「別にそんなの気にしなくていいんだけど?」
「僕にとっては【そんなの】じゃないんですぅ〜!
それより、見回り!いいんですか?」
「話そらされたなぁ…。ま、行ってくるね、おらふ。」
「行ってらっしゃい!」
…
…王様は王様の仕事以外に騎士団の団長をしている。
だから、本来団長がやる見回りの仕事も、王様がやらないといけないという異例の自体。
それだけ今の王様は才能がある…じゃなくて。とても努力しているのだ。
王様はなぜか【才能】という言葉を嫌う。
才能に頼らないで、自分の手で地位を掴みとった王様は、流石だ。
歴代で1番支持率がいいというのも、頷ける。
女性からの支持は、半分ぐらいは顔だと思うけど…。
王様は誰もが認める超絶イケメン。
顔が良くて、頭が良くて、戦いも強くて、性格も優しくて…。
そんなの、惚れるしかないでしょ!!
かくいう僕も何度か落とされかけている。
しかも本人は無意識…!
ぐぬぬ…。
まぁ、こんな話は置いといて…。
仕事しないと王様に怒られちゃうからね〜。
言っとくけど、怒ったら怖いからね?
ずっと無視される。
Mizu
260
#さんちゃんく ドズル社
とーめい
40
ぴのん
5,659
#おらふくん
ばななそーだ🍌🍹メンヘラ中
7,380
悲しすぎるよぉぉぉ!
ということで仕事やります。
仕事…といっても掃除ぐらいしかやることはない。
料理は料理人が、勉学を教えるのは、教師が。
掃除は清掃員が…って、やることないじゃん!
まぁ執務室の掃除は僕がやるんだけど…。
皆優秀なんだよなぁ…。
ここの屋敷はアルバイトなどは雇っていない。
基本的には固定メンバー。
まぁ、僕がいないとき何回かアルバイトを雇ったらしいけど、
王様の所持品が盗まれただとか、
料理に媚薬を入れられたりだとか…。
色々大変だったらしいから募集をやめたらしい。
イケメンも大変だ〜。
「おらふ、掃除終わった?」
「あ、イケメン!おかえりなさいませ。」
「…王様呼びでもなくなったの?」
やば、さっきまでイケメンって言ってたから…。
「…ちゃんと、おんりーって言ってよ…。」
あ、1個言うのを忘れていた。
普段はツンツンな王様だが、たまにデレが出る。
今がそれだ。
「え、あ…。」
「じゃないと…。」
じゃないと?
「クビにするからね?」
…はい、デレじゃなかったです。ツンツンです。
「わかりました!えっと…おんりー。」
「うん!それでよし!後敬語とタメ混ざってるから、タメ口でいいよ。」
「もうなんか、友達みたいになってるけど…。」
「…!友達、友達みたいになった?」
「え、うん…?」
「じゃあ、そうして。」
「わかった…。」
まぁ、王さ…じゃなくて!
おんりーはなにか訳ありっぽい。
無理に聞き出そうとはしないけど、
いつか言ってほしいな。
騎士団長である限り、いつタヒぬのかもわからないのだから。
ちなみに、料理人はおおはらMEN。
教師はドズル。
清掃員はぼんじゅうる。
という人を雇っている。
皆フレンドリーで、すぐに仲良くなれた。
僕はここで1日を過ごすから、お小遣いみたいなものしかコインは貰わないけど、雇っている人には当然給料がある。
そこそこ貰えているらしい…。
ぼんさんが言うには、1ヶ月分で家を1個買えるぐらい、だそうだ。
すごい…。
「おらふ、稽古やるよ。」
「あ、うん!…」
わすれてたぁ…。稽古だ…。
…
「じゃ、おらふ。ここに氷魔法を撃ってみて。」
そういって、王、…おんりーは、防御魔法を展開する。
「うん、!」
「【氷】氷柱!」
ドゴォォォン
「け、結構よかったんじゃない…?」
「うーん、まだダメだね。魔力が四方八方に分散してる。氷柱の場合、もう少し1点に集中させて撃つといいかも。」
「やってみる!」
支持が的確でわかりやすい、流石すぎる!
「【氷】氷柱!」
ドゴォォォォン
「…うん。さっきよりはまし。」
「【まし】かぁ…。」
「…でも、最初と比べれば、見違えるほどだよ。
通常の村人としての護身用なら大丈夫だけど…。
なんたって、王様の側近なんだから。
俺を守れるぐらいにならないとね?」
「無理だよぉ…団長に勝てるぐらいって…。」
「無理じゃないよ。1歩ずつ、ゆっくりでいいから。」
「…うん。せやな!」
「…それって…。」
あぁ、やっちゃった!クセで西方の言葉を喋っちゃったぁぁ!
この魔法都市、ライはドズル国の東方に位置する都市。
僕が今使ったのは西方に位置するジャスという国の言葉である。
そしてライとジャスはめちゃくちゃ仲が悪い!だからその国の言葉を喋るのはほとんど禁句…。
ましては王様の前で!
「ごめん!僕、黙ってたんだけど、西方から逃げるために東方に来て…。ダメ、だよね…いたら…。」
「…」
おんりーは黙り込む。
やっぱりダメなのだろうか。
「おらふくん。そういうの俺、嫌いだなぁ。」
嫌い…なのか。そうだよね。そりゃ_。
「そうやって、自分を卑下するところ。」
「え…?」
「別に俺、そんなの気にしないよ?
もともとなんて関係ないから。
むしろここに逃げてくれなかったら、
俺、寂しくてタヒんでたかも。」
やっぱり
「だから、ありがとう。」
優しい。
「ま、稽古はここまでにしよう。MENのところに行って今日のメニュー聞いてきてくれない?」
「うんっ!」
タッタッタッタ…
「猫おじ。敵軍の進路はわかる?」
シュンッ
「東方を発進してから南側に遠回りして向かってきております。
ですが、これは俺が調査しなくても_。」
「……やっぱり、おらふを取り戻しに?」
「…はい。」
「そう、いつかはこうなるってわかっていたし、先手を撃とう。
できるのならば明日に、敵軍拠点地に向かう。」
「かしこまりました。」
「いつもありがとう。猫おじ。」
「いえ、当然ですよ。副団長として。」
「そんなことないよ。君は、この国で1番優秀だ。」
「そんな事はありませんよ。この国には、おんりー様がいますから。」
「ふふ、ありがと。もういいよ。
明日まで、体を休めて。」
「かしこまりました。」
シュンッ
おらふ、君が言わなくてもわかっているよ。
君が、東方の王子だということ。
君と僕は仲良くしてはダメだということ。
コメント
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おらふの「せやな」からのバレそうシーンと、おんりーの「自分を卑下するところが嫌い」って返しにグッときたよ。稽古で的確なアドバイスする姿もカッコいいし、最後の「君は東方の王子だ」って展開は心臓掴まれたわ…!これからどうなるのか気になりすぎる🔥