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カワカミ・ハナマルの嫁
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ある日の屋敷、書庫に掃除をしに行ったら主様が文字を書いていたので喋りかけてみた。
「主様〜!何書いてるんですか?!」
「ん〜?私の世界の文字だよ。」
「主様の….?」
「うん。」
「ボクにも教えてください!」
「もちろん。」
この時間はボクにとっては様の世界の文字を知れてとっても嬉しい時間だった。
「たまにはこんな時間も悪くないですね!」
「そうだね。じゃあラムリ、はいどうぞ。」
「これは?」
「私は用があるし掃除頑張ってね。ラムリ」
「はーい!」
主様は用があるからと書庫から出ていってしまった。主様が応援してくれたこともあり、掃除はすぐ終わった。ふと主様がくれた紙を思い出し開くとこう書いてあった。
きょうらむりとすごしたじかんすっごくたのしかったよ。よかったらおへんじちょうだいね。
「!… ボクと過ごした時間楽しかったんだ。」
ボクは不器用ながらに紙に文字を描き主様の部屋をノックし足早に部屋の前から立ち去った。
ガチャ。
「…?誰だろう。これは、手紙かな? 」
突然部屋にノック音が鳴りどうぞ。と声をかけても誰も返事をしない。ガチャリとドアを開けると足元に白い紙が落ちてあった。その紙を拾い私はそのままドアをもう一度閉めた。
「なんだろう…あっ、ふふ。」
私は紙をめくると嬉しさのあまり笑みが零れてしまった。紙には歪な文字でこう書いてあった。
おてがみありがとうございます!ぼくもとってもたのしかったです!またあるじさまのせかいのもじおしえてください!
と歪で汚い文字が書いてあったが、一生懸命書いたのが伝わり私は教えて良かったなぁ、と思えた。私は手紙の続きを書くため新しく紙取り文字を書く。
「ラムリいる?」
「あ!主様!」
「焦ってるけどどうしたの?」
「ナックから逃げてるんです!」
「またサボってるの?」
「うっ、今回は違います、ナックの前にゲコちゃん置いちゃって、、」
「やっちゃったねぇ、」
「ってボク逃げなきゃ!!」
「あっ、ラムリ、これ」
「….!ありがとうございますっ!」
「逃げるの頑張ってね〜」
「はいっ!」
主様からのお返事来た!みんなにバレないようにしないと…書庫は眼鏡くんが居るしかと言って庭や裏庭にはローズくんがいるしなぁ、部屋にはルカス様が研究してると思うから読むから屋根かな?
「よいしょっと、」
屋根に登り今日は風が強く、手紙が飛んでしまわないようしっかりと掴み文字を読む。
おへんじありがとう。らむりすっごくじがじょうずだね、またおへんじちょうだいね!
「わぁっ!主様ボクの字褒めてくれた!!」
ボクは屋根から降りすぐに主様に返事を描きたいと思い書庫に向かった。
「眼鏡くん!」
「ラムリ、どうしたの?」
「ペンと紙ってどこにあったっけ!」
「ペンと紙?」
「うん!早くして!!」
「わかった、ほらどうぞ。」
「ありがとう!眼鏡くん!」
「どうしたんだろう。 」
「また返しに来るからねー!」
ボクは紙とペンを眼鏡くんから貰い執事室に行き返事を書いた。ルカス様やナックが居ないからグロバナー家に行ってるらしい。
「ふんふん〜♪….出来たっ!早速主様に届けに行こ〜っ!!その前に眼鏡くーーん!! 」
「うわっ、ラムリ」
「ペン返しに来たよ!」
「ありがとう!」
「ペン貸してあげたけど、ラムリのペンは?」
「ボク無くしちゃってさ、眼鏡くん見てない?」
「ん〜、見てないなラトなら知ってるかも」
「後でラトっちに聞いてみよー!」
「主様〜!!」
「あ、ラムリ!」
「これ、あげますっ!」
「ふふっ、ありがとう。」
「ボク、ペン無くしたんでラトっちに聞いてきます!」
「わかった。」
ラムリはルンルンとした足取りでラトの所へ向かっていた。
「どんな内容かな?」
ペラッと紙を広げるとまたまた笑みが零れる
おへんじありがとうございます!ぼくうれしいです!あしたもおはなししましょうね!
「私もお返事描いてラムリに渡さないとね。」
私はラムリのお返事を描きそのまま眠りにつき、朝が迎えるのを待った。
「ラムリ〜居る?」
「おや、どうしましたか?ラムリくんなら庭に居ると思いますよ♪」
「わかった、ありがとう!ルカス」
私はルカスにラムリの居場所を聴き庭に走った。
「ラムリ〜!!」
「主様?」
「あ、ローズくんこのことはシーッね?!」
「おけっす。」
「主様!どうしましたか?」
「一緒にお散歩したいなーって!」
「いいですよ!」
「ローズくんまたね!」
「アモン、ばいばい!」
「楽しんできてくださいっす!」
「ラムリ、また読んでね!」
「はい♪」
主様と行く散歩道はすっごく楽しかったから一瞬で終わったのは寂しかったけど、そろそろお風呂の時間だからって眼鏡くんが迎えに来てくれた!
「ラムリも戻るんだよ?」
「はーい」
「ラムリまたお話しようね!」
「わっかりました!主様!」
主様と離れボクは執事室に戻ってきたラトっちが見つけてくれたボクのペンでお手紙のおへんじを書いていた。
「ふんふん〜♪」
「おやおや?ラムリくんどうしたんだい?」
「うわっ、ルカス様!」
「それはどうしたんだい?」
「えっと….」
「ほらほら、言ってご覧、ナックくんには言わないから。」
「あの….」
主様のお返事を書いていたらルカス様が興味津々で覗いてきた。ナックには言わないって言ってくれたから主様の世界の文字で秘密のお手紙を渡していたのがバレてしまった。
「やっぱり、執事と主が手紙を渡し合うってのはダメだね。」
「ですよね、」
「じゃあラムリくん、これで最後のお手紙にして、お手紙じゃなくてもいっぱい主様とお話すればいいんじゃない? 」
「!….さすがルカス様!! 」
「ふふ、主様にお手紙、渡してきな」
「はい!」
最後のお手紙になるのは悲しいけど、ボクは主様部屋に向かった。
コンコンとノックを鳴らし返事が来るのを待つ。
「主様?」
「どうぞ。」
「主様、お手紙渡しに来ました!」
「ありがとう、ラムリ。 」
「それだけです!おやすみなさい。主様!」
「ラムリおやすみ。」
足取りはルンルンだけどどこか寂しそうなラムリを私は見送るのだった。
「お手紙見ようかな。」
お手紙にはこう書いてあった。
るかすさまにばれておてがみ、ばれてしまいました!もうこれいじょうおてがみつづけらないですけど、おてがみじゃなくてもいっぱいはなしましょうね!
と書いてある下にLAMLI BENNETTと書いてある横にゲコちゃんが書いてあり少し微笑ましくなった。
「もうお手紙出来ないのかぁ。」
と言いながら宝箱を開けラムリとの手紙を入れた。
「主様、そこに4年目の時にみんなから貰った手紙も入れてますよね!」
「そうだね。ここは私の宝物入れなの。」
と宝物を触る。
「そうなんですね!」
「うん。さ、明日も早いし寝よっか、ムー。」
「はい!」
私とムーはベッドに入り眠りについた。