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「ヤっ、そこっ……動かすの……」
「ここ? 嫌じゃないでしょ?」
内側から性器をこするように指を動かすと、有夏は反射的に腰を引いた。
「駄目。逃げちゃ」
上体を使って彼の背にもたれかかり、その動きを封じる。
指は有夏のナカで暴れたまま。
「で、百華お姉さん? 用は何だったの?」
「ん、ちがぁっ……来たの、はっ、響華姉。百華、姉はっ……ペ、コちゃ……預けた、だ、け……たぶん、家には、山ほどの……ペコ……」
途切れ途切れに言葉を紡ぐ。
這い上がる快感に抗うことができず、自ら腰を前後に揺らす姿。
「響華お姉さんって1番上の?」
「に、ばんめっ。せっかくソウジしたのに……玄関で帰ってった。おみやげ……コレ、渡しにきた、だけって……」
コレと顎で指したのは胸まで捲れたTシャツだ。
条件反射のように幾ヶ瀬が顔をしかめた。
有夏が着ていた──いや、辛うじてまだ着ているTシャツは、前面にそれはそれはリアルなゴーヤのイラストが描かれていたのだ。
「ゴーヤねぇ……沖縄かな? ひょっとして有夏が着ている変な…変わった……個性的な柄のTシャツって、みんなそのお姉さんのお土産?」
「ん、そう。響華姉……あっ、いつも……んぁぁ、いくせぇ……」
入口をもぞもぞと触られる感触に、有夏の声が高くなる。
「フラれるたびに……旅にでて……おみやげ、あっあっ、ムリ! そんなに……」
3本目の指がゆっくりと侵入する。
「だぁって有夏。ちゃんとココ、柔らかくしてあげないと。俺の挿れた時、有夏が辛かったら嫌だもん。ナカ、もっとトロトロにしとこ、ね?」
言葉と共に指がゆっくり抜き挿しされる。
「そこ……いくせっ」
シーツを握り締めて、肩を震わせて。
「何だ、用事ってそれだけだったんだね。でも有夏の部屋、掃除出来て良かったよ。気になってからねぇ」
うん、と言いたいのだろう。有夏が呻き声をあげる。
「いくせ、も……いいから。おまえの……はや、くっ」
「俺の何? どうしてほしいの?」
「ひゃあっ……あっ! んん……」
後ろから首筋に息を吹きかけると、腰がガクリと震える。
「有夏? こんなんでイッちゃ駄目だよ? ん? 先走りかな」
「はぁぁ……ぁっ」
この恰好、有夏の顔が見えないからなと呟いてから、幾ヶ瀬は身体を少しずらせた。
ゆっくりと指が引き抜かれる。
「ゆび、ヤだぁ。ちがうの挿れて……いくせの……」
貫かれる期待に、そこはひくひく震えている。
が、待ち望んだ太いモノはなかなか入口に近付いてこない。
代わりに腕をとられた。
「なに?」
ベッドに正座した幾ヶ瀬は、しっかり服を着込んだままだ。
股間の方は勿論かなり大きくなっているのが分かるが、しかし装っているだけだろうか。表情は涼しげだ。
その胸にもたれるようにして座らされて、有夏は不満そうに身をよじった。
「そういや、オーストラリア土産の大きなTシャツ持ってたよね。有夏が着たらブカブカになるんじゃないって言ってたやつ。アレは1回も着てないよね」
「それがなに?」
「見たいなぁ。裸でTシャツ1枚ってやつ」
「なにいって……たいしたシュミだなっ……」
有夏の顔は真っ赤で、呼吸は荒いままだ。
「ソレ着ろって? いいよ、着るからぁ。だからぁ、はやく挿れ……」
「いや、いいよいいよ。クローゼットの中は整理してないからグチャグチャでしょ。それはまた今度にしよ? 俺さ、ちょっと考えたんだけど」
「なに?」
「今日はちょっと趣向を変えてみない?」
「は?」