美里が山屋敷に来て1週間がたったある日のこと、美然は美里の弱点を見つけていた。
この日の稽古にて
美然「美里、貴方は全集中常中が上手く出来ていません。これだと長期戦になってしまった時、長く戦うことが難しくなります。これからの稽古は長期戦になった時の対処をしていきます。」
美里「分かりました。これからも稽古よろしくお願いします。」
美然「一緒に頑張りましょう!」
美里「はい!」
その日の夜
鎹鴉「伝令伝令、楓村で子供が消えている!美里すぐに向かえ!」
美里「分かりました。師範は、任務に行かないんですか?」
美然「はい、私は柱なのでお館様から呼ばれたら行くことになっています。一緒に行かなくて、ごめんね。美里。」
そして楓村にて
雑魚鬼「人間をたくさん食べて、十二鬼月になるぞ!美味そうな人間はどこだ?」
男の子「イヤだ!こっちに来るな!早くあっちへ行け!」
雑魚鬼「お前、美味そうだなぁ!俺が食べてやる!」
美里「そんなことは絶対にさせない!私がお前の首を切る!」
雑魚鬼「俺の首をお前が切る?弱そうなのに!俺が先にお前を殺してやる!」
美里「自然の呼吸弍の型やまびこの乱」
雑魚鬼「うっ!お前強いのか?」
美里「強いも何も、私は柱に稽古してもらってるの!」
雑魚鬼「柱に稽古をしてもらってるだと⁉︎お前は俺の首を切れるのか?」
美里は、今朝の稽古を思い出していた。
朝の稽古にて
美然「今日は、鬼の倒し方を美里に教えます。まず、雑魚鬼を倒す時は、精度の低い技を使ってもダメージがあることが多いです。雑魚鬼は精度の低い技で倒す。分かりましたか?」
美里「はい、十二鬼月はどうやって倒すことになりますか?」
美然「十二鬼月は、一番長期戦になることも考えられます。なので、精度の低い技から使ってだんだん精度の高い技を持って倒すといいと思います。強い十二鬼月の時は、柱が応援に来ます。なので、柱が来るまでは頑張ってください。」
美里「分かりました。ありがとうございます。師範。」
楓村では
美里「さっき使った技は一番精度が低いのに、ダメージが大きかったですね!」
雑魚鬼「これが、精度が低いだと⁉︎」
美里「私が、貴方の首を切るまで時間はかかりませんね。自然の呼吸拾の型藤の香り
さようなら、雑魚鬼!」
雑魚鬼「俺が、弱そうな鬼狩りに切られた⁉︎地獄に行くん‥だ。」
楓村の戦い後の山屋敷にて
美里「師範、ただいま戻りました。」
美然「任務はどうでしたか?」
美里「はい、私は雑魚鬼と戦いました。師範の言っていた通り精度の低い技で苦しんでました。」
美然「貴方の初任務が十二鬼月じゃなくて良かったです。私は、手紙でお館様に報告します。」
美里「分かりました。師範ありがとうございます。」
美然の手紙の内容
『突然のお手紙すみません。私の継子の川野美里が初任務で、雑魚鬼でしたが倒しました。美里は、初めて会った時よりも強くなってきました。私としては、立派な剣士にしてあげたいと思っています。次の任務もよろしくお願いします。
山川美然』
お館様に報告して2日後に手紙の返事が来た。
『美然、お手紙ありがとう。美里は、成長しているんだね。悪いけど美然もう一度私のところに来てくれるかい?お願いね。」
お館様の手紙を読んだ美然は、返事を書いて送った。
美然の手紙の返事
『お館様、分かりました。明日の朝にそちらに向かいます。 山川美然』
そして翌朝
お館様「何度も呼んでごめんね。美然。また美然に継子を育ててほしい。お願いしてもいいかな?」
美然「御意、私のところで稽古をさせていただきます。名前は何というか教えてください。」
お館様「名前は、植木美花さんだよ。」
美花「植木美花です。よろしくお願いします。」
その日から美然は、美里と美花の稽古をすることになった。
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