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『事情聴取から始まる恋』番外編前半です。
長すぎたので前半後半に分けました。
それぞれエピローグ付きです
吉田さん視点からこの物語を体験してみてください。 それではどうぞ
吉田:なんで…ずっと、俺のこと騙してたの?
(恋人):えーなにがー?
吉田:いや、ふざけないで
(恋人):ふざけてんのはそっちじゃねぇの?大体仕事仕事って、お前真面目すぎ笑
吉田:……は?
(恋人):お前、警察のくせにろくに力もねぇしな。 お前の良いところは従順なところくらいだったけど、飽きたわ。じゃあねー
俺は大学生の時から付き合っていた恋人に、かなり長い期間浮気されていた。そして何度も貸したお金も返されることはなく、終わった
そんなことがあった数週間後に出会ったのが、佐野さんだった。事件の内容や供述を見ると佐野さんはかなり、Aさんの手のひらの上で転がされていたみたいだ。規模が違えど似ているものを感じた。
最初はどんな人なのか知りたいだけだった。ただ、それだけだったのに
佐野:っ、いや、だ……
佐野さんが泣く様子を見たら、勝手に体が動いていた。俺にはこうやって寄り添う人はいなかった。だから、あの時の俺を救うためにも、手を握った
佐野さんの顔は困惑そのもの。あぁ、やってしまった…佐野さんを戸惑わせて申し訳ない。それに、今の俺は私情を挟みすぎている。だから、次は別の人に事情聴取してもらおうと思ったが
佐野:え、吉田さんじゃないの?
びっくりした。俺の癖への反応といい、今の俺の行動といい最悪だったから、てっきり嫌われたと思ってた。こんな俺を求めるなんて、佐野さんはきっと優しいんだな。俺を頼ってくれるのは嬉しかったし、その純粋な目に、すごく、惹かれた。そして、俺の名前を初めて呼んでくれて、少しだけドキッとした
吉田:お忙しい中すみません。私警視庁捜査2課の吉田と申します
A:あれ、もう調査は終わったんじゃないですか?全て佐野がやったんですよね
何食わない顔
吉田:いえ、少し不可解な点がありまして
A:勘弁してよぉ。本当に知らないんすよ笑
尽くす人を利用した全ての責任転嫁
吉田:こちら側の意見としては、Aさん。貴方が計画を立てたのではないかと考えてます
A:…は?何言ってんですか笑だ、か、らぁ、ぜーんぶ佐野のせいで
我慢できなかった
好きという気持ちに漬け込んで騙した俺の元恋人に似ているのところとか、あの佐野さんを騙したのにも関わらず今もこうやってのうのうと暮らしてるところとか
全て
吉田:…ざけんな
A:は?
吉田:佐野さんが…どれだけ傷ついたか分かってんのか!?
もう、止まらなかった
吉田:…はははっ、お前になんか分かるわけねぇよな?人の心も無いようなお前にはな!お前のやったことなんてな、全部バレてんだよ!佐野さんもこんなクズな男に捕まって可哀想だわ
A:てめぇ…
吉田:あ?なんか文句あんの?全て本当のことだよ?って言っても分からないかぁ
A:っ、、だ、黙れ!!!
とにかく俺は手を出さないように必死だったけど、Aは流石に頭にきたらしい、先に、Aが俺の顔面を殴った。反応に遅れた俺は無事殴られ、倒れた衝撃で頭を打った。気がつくと、倒れてうずくまる俺と、容赦なく殴り続けるAの仲介に何人かの警察が入ってその場を鎮めていた
刑事:お前、なんであんな、Aが怒るようなこと言ったんだ
吉田:……
刑事:佐野と関係があるのか?それともお前の過去か?
吉田:……どっちもです
刑事:はぁ…若気の至りだな。俺はそんな初々しさも良いと思うが、警察としては良くないな。こうなった以上、明日の佐野への事情聴取はお前は担当させないから
吉田:…あまりにも私情を入れすぎたことは分かってます。本当にご迷惑おかけしてすみませんでした。でも、最後に、1回だけでいい……一瞬でもいいから、っ、、佐野さんと、話させてください…お願いします、会わせて、下さい
刑事:…
吉田:無理を承知なのは、わかってます。でも、俺まだ、佐野さんに何も、与えれてない、、佐野さんは、優しい人、だから、漬け込まれるし、無理しがちだ、から、最後伝えたい、んです、
刑事:はぁ……やめてくれ、俺は涙に弱いんだよ……あぁくそっ……今、明日俺は10時から用事ができた。10時は佐野の事情聴取の時間だ。でも俺は行けない。だからお前が行け。いいな、俺の代わりだっ
吉田:……本当に、ありがとうございます
俺にとって、佐野さんとの最後の事情聴取の日。佐野さんはずっと大丈夫か聞いてきた。真剣な話の途中でも、無理しないで?顔色白すぎない?って笑
心配しすぎだろと思ってたけど、話が終わって緊張が途切れた瞬間、一瞬意識を失った。気が付くと俺は佐野さんに支えられていて、俺って本当に情けないなと自分自身を恨んだ。俺は最後まで不甲斐なかった。なのに、こんな俺に佐野さんは
佐野:あ、あの、 まじで無理しないで下さい
ずっと優しく受け止めてくれた。あぁ、俺が佐野さんに伝えたかったことを、こんなにサラッと言っちゃうなんて。これが佐野さんと会える最後の時間なんて。俺も、もっとちゃんと佐野さんの綺麗な目を見て、伝えたかった
好きだって、伝えたかったな
吉田:佐野さん、 佐野さんも無理しないで下さいね。私は、大丈夫なので早く行ってください
それしか言えなかった。これ以上言うと、涙が出そうだったから
エピローグ(初めてのデート編)
佐野:あ!仁人!こっちこっち
吉田:すみません、!道に迷ってしまって
佐野:大丈夫!だって集合時間より全然早いし
吉田:確かに、何分前からいたんですか?
佐野:軽く1時間前かな
吉田:…は?え、ほんとですか?
佐野:だって、初デートじゃん!もう待ちきれなくてさ
吉田:それは、俺も楽しみだったけど…最初飛ばし過ぎて後半くたばるとかやめてくださいね
佐野:当たり前よ!じゃあ、ん!
吉田:…なんですか。手出して
佐野:手、繋ご?
吉田:え、!む、無理無理!恥ずかしすぎる
佐野:いいから!どーせ誰も見てないよ
吉田:うぅ、
佐野:…嫌だった、?
吉田:嫌じゃない…恥ずいだけ。むしろ佐野さんと手繋げて嬉しい
佐野:…俺が成人男性でよかった。じゃなかったら今抱きしめてた
吉田:はっ!?
佐野:よっしゃ!早く行こ!
次回で一旦一区切りですね
それでは!
コメント
2件
番外編、ありがとうございます…!吉田さんの過去とか、あのAさんへの怒り方がすごくリアルで、胸が締め付けられました。「好きだって伝えたかったな」って言葉、めっちゃ刺さります…。そしてエピローグのデート、甘すぎてにやけました笑 吉田さんの照れ方、かわいすぎますよ…!次回で一区切りなんですね、寂しいけど最後までしっかり受け取ります🤍
あり
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