テラーノベル
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その日の放課後。
下駄箱の前で、陽翔が田村たちに囲まれてた。
「お前、ほんと水島とつるんでからおかしくなったよな」
「なんか偽善者っぽくなったっつーか?」
田村の声は低かったけど、あきらかに挑発してた。
でも陽翔は、動じなかった。
「オレ、昔からバカだし暴力的だったけどさ。今はちゃんと、やり方変えてんの。文句ある?」
「……なに、偉そうに」
「別に偉くねぇよ。ただな、もう後悔したくねぇだけだよ」
その言葉を、俺はちょっと離れた場所から聞いてた。
陽翔は、変わってる。
でもそれは、自分から“変わろうとしてる”からだ。
俺も、負けたくないと思った。
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