コメント
4件
コメント失礼します。文章の書き方といい話の構成といいもう全てが性癖に当てはまってて大好きです。
時差コメ失礼します… すぅ、正直に好きですありがとうございます(?) 関係性心情の様子とか諸々書くのうますぎません?? 続き…あれば待ってますッッ! (初コメ&フォロー失礼します)
『俺たちの関係性』
青桃
教師×生徒
実写での表現(黒い髪が、等(⚄さん多め))
R-15
呼び方キャラ変あり
ここから先の閲覧は自己責任でお願いします。
⚃
教室全体に、シャーペンを走らせている音が響く
俺の手はほぼ止まっていて、見ているのはこの授業中ずっと黒板。
黒板、と言っても俺がちゃんと見ているのは黒板に字を書いている先生
黒髪で、俺が見てきたここ3年は変わらない髪型。
そんな先生をじーっと、見てたらいつの間にかチャイムの音が聞こえた
「ん、じゃあ今回はここまで!」
授業が終わった。
先生が教室を出ようとした瞬間、
「今回、テストに出る内容多かったからノート書いてねぇ奴居残りな~」
意地悪な笑顔でそう言った彼。
ドアが閉まった頃には教室は大騒ぎ
[え、やばーい!ノート完璧に取っちゃった!]
[居残りあるならノート取らなかったのに!!]
主に女子の声が目立つ
あの先生、女子を中心にクラスから好かれているのだ。
その音を捉えながら、俺は自分のノートに目をやった。
そこに書いてあるのは日付と曜日だけ。
その後は何も書いておらず綺麗に白紙状態
居残り……、嫌なのとどこか嬉しいのが半々になっている。
気を逸らす為にカレンダーへ目を向けた。
そこに書かれているのは、
『テストまであと4日』 『卒業まであと5日』
このふたつの文字。普通の学校だったらこの時期にテストは無いだろう。
だが俺の通ってる学校は少し特殊で、二学期末に無い代わりに進級・卒業
前にテストを受ける事になっている。
放課後、俺は言われた通りに教室に残る。
周りを見れば誰も居らずどうやらノートを取らなかったのは俺だけのようだった。
少し待ってると教室のドアが開いた
「お、ちゃんとおるやん! 」
「当たり前じゃないですか。」
タレ目で、授業中はメガネをかけてる先生。
その瞳が今俺だけをうつしている。
その事実を考えたら口元が緩んでしまいそうな気がして、窓の方に視線を逸らした。
「ほんなら、今回どこまでノート書いたん?」
⚄
そう聞くと、目の前の人の表情が少し強ばった
これは見せてくれるのにも時間がかかるので、内藤の隣のヤツの席に着く
そしてもう一度。
「どこまで書いたん?」
「……ぃや、ん~……」
この反応は何も書いてない。
こいつは誤魔化す時髪をいじる癖がある。
しょーじき、内藤との付き合いは濃い
基本的に、ノート取ってないやつは居残りシステムで授業をやっているのだが、その居残りに内藤はここ3年間ずっといる。
「ん”~、、他の科目は完璧なんやけど…」
「なんも書いてなくても、また教えるからノート見せてや」
そう言うとゆっくりノートが開かれる
そこに書いてあったのは日付と曜日のみ
「ふふっ、今回はいつもよりも書いてないやん」
「……」
「じゃあ、始めよか。」
説明すると、すぐに理解して応用問題もするする解いた
相変わらず、ノートの取り方が綺麗でやり方、注意事項が一目で分かる。
「うん、合ってる。 これで今日の分はおしまい」
教科書類をまとめ、席から立とうとしたら
「ねぇ、先生」
珍しく内藤に呼び止められた。
「なんかわかんないとこあった?」
「いや、教えて貰ったのは全部分かってます。」
「先生に聞きたい事があって、」
「先生って、男性同士の恋愛どう思いますか…?」
予想外の質問が来た。
「え~、別にええんちゃう? 恋愛ってその人達が主人公やし」
「それじゃあ、」
「……先生は、男っていけますか」
冗談じゃなくて真剣に聞いてる事は目を見てすぐわかった。
けどこの質問の意図が分からず少し困惑する
「なんで、こんな質問するん?」
「……、」
しばらく沈黙が続いた。
「あ、、答えにくかったら、別にええよ?」
「男ね、ん~、、いけなくはない、かな」
「男は、嫌なんですか」
「嫌、って訳じゃなくて俺は別に性別とかあんま気にしとらんからさ」
「最後に、」
「もし俺が、いふ先生の事……、 好きって言ったらどうしますか」
真剣に聞いてくる
この好きは先生として、とかそういう方の意味では無いと思う
「返事は、まだ良いです。」
「もう外暗いし 俺、帰りますね」
そう言い、彼は教室を出ていった。 どこか悲しそうな顔をして
⚃
日は過ぎて、今日は卒業式
あれ以来、俺は先生と話していない。
そっからノートも取って居残りもしなかった
予想通り、俺の両親は居ない。
逆に居ない方が気が楽だから良いが
卒業式はあっという間に終わった。
今日の教室はみんなの鼻をすする音が響く
時には大号泣の声も。
もう下校時刻は過ぎてたので俺は下駄箱へ向かう。
向かってる途中いふ先生とばったり会った。
「卒業、おめでとう!」
「ありがとうございます。」
何処か気まずい雰囲気の中会話が進む
「……これ、もし良かったら来てな。」
折られた紙を渡された
「仕事終わったら俺も行くから」
そう言って先生は俺の横を通り過ぎていった
下駄箱まで行って、人気がないところで紙を開く
「この後予定が無かったら、裏口の方来てな。
あの時の返事をしたいです。」
もう完全に忘れられていたと思っていた。
思いもしなかった文章に心臓の音が大きくなる
これは、不安なのか話せる喜びなのか自分でも分からない。
今俺ができるのは裏口で待つだけ
周りから同学年の声が聞こえくなった。
3月だから少し肌寒い。
すぐに帰ると思ったから上着は何も持ってきていない。
一人の足音がこちらへ近づいてくる。その方向へ目をやるとそこに居たのはやはり先生だった。
「ごめん、思ったより時間かかって、!」
「……ちょっとだけ」
「ごめんな、寒かったやんな」
そう言って手に持ってた上着を俺にかけた。
先生の匂いに囲まれているみたいだ。
「じゃあ、行こか」
「どこに……?」
「あの返事は、2人きりでしたいやん?」
「あ、嫌だったら全然大丈夫やけど!、」
「嫌じゃないです。先生と2人で話したい 」
先生と話しながら連れられたそこは一軒家だった
「ここ……、?」
「2人きりの場所思いつかんくて、俺の家なんやけど……」
「家、入っていいんですか」
「おん、住んでるの俺だけやし」
茶色のドアを先生が開けたらその中はさっきの上着と比にならないぐらい先生の匂いがした。爽やかな匂いの中にどこか甘さがあるような匂い
家に招かれ、リビングのソファに座る。
自然に隣に座られ胸の音がバレないように、冷静を保つ
「先生、返事は…?」
「んー、後で答える。」
「え、」
「ほら、もう暗いからさ」
「風邪ひいたらあかんし、風呂だけ入りな」
「……分かりました。」
風呂から上がり、今は先生が風呂に入ってる。
まだ返事は聞いてない。
着替えなんか持ってきてるはずないので制服をもっかい着た。
風呂場から物音が聞こえ、先生がでてきた
「あ~、そっか着替え持ってきてないよな」
そう呟いて別の部屋に行ってしまった
「……持ってきてるわけないじゃん」
正直先生の家にいることすら想定してなかった。
暫くして先生が持ってきたのはパーカーと短いズボン
それを渡され、制服から着替えた。
「ね、先生」
「まだ返事聞いてないんだけど」
髪を乾かしてた先生の手が止まる。
「……返事をしたら」
「場合によっては泊まってもらう事になるかもしれん」
俺のことは見ずに真剣そうに言った。
正直俺が居なくても気にしないような家庭なので問題ない
「泊まれる。」
「それでも教えてくれないんですか、?」
風呂上がりのためメガネをしてない先生
初めてレンズ越しじゃない目が見えた
その目は今までの優しい目なんかじゃない。まるで”オス”のような目
腕を掴まれ、連れてこられたのは寝室
そこのベッドに座らせられる
「あん時から、めっちゃ考えてん。」
「俺が内藤の事どう思ってるか、」
「ずっと考えて、やっとわかった。」
片手で両手首を掴まれ、頭の上へ持っていく。
残りの手は俺の脇腹に触れた
「……ッ、」
「俺、お前にこういう事したいねん。」
「そんな俺でも、まだ好き?」
恥ずかしさと嬉しさで爆発しそうな状態での質問。
そんなの答えはひとつしかなかった。
「すき」
「ね、先生も俺の事好きならちゅーしてくださいよ」
そう言うと口を塞がれた。最初は唇が触れ合うような軽いキス。
どんどん俺の知らない大人なキスになっていく。
舌を吸われ、歯列を舐められ
「ん、、ッ、…」
自分でも聞いた事のないような声が出てくる。
少したって、口で呼吸が出来るようになった。
さっきので脳に酸素が回らなくて気持ちよかったのに、どうやら本番はこれからのようだった。
「誘ったって事は、そんぐらいの知識はあんねやろな?」
……to be continued?