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「ボツにぃ〜兄に恋するってやばいかな〜?」
「あー。(義妹(養子)だしいいんじゃないか)」
「だあよね〜〜」
そうやって俺の体に引っ付いてくる黒猫は水色の耳をピコピコと動かし、今にも寝てしまいそうな顔で俺に身を委ねている
正直に言って、兄貴との違いが耳の色しかないせいで、たまに間違えそうになる
あいや、1回間違えたっけ
確か……
「あー。(兄貴)」
○月×日、いつもどうりいもうとを呼んだ
はずが、呼んだ瞬間固まってしまった。
どうしたんだ?と言いそうになった時、ハッとした
が、気付いた時には遅かった。
しっぽをゆらゆらとさせ、目は獲物を見つけた動物かのように煌めいていた
「……あ」
「ボツにぃ!!!!今なんて言った?!?!」
「あー、あー……(いや、なんでもない、大丈夫だなんでもない)」
「もっかい!!もっかいだけでいいから!!!」
言い間違えたことに気付いた途端、アイナは食いついてきた
一方自分は言い間違えたことに対して苛立ちと羞恥心に苛まれていた。
あぁ、最悪だ
「あー!あー……(なんでもないから!ほんとに……)」
「嘘つけ僕はこの耳で聞いたぞ!!?ハッキリ!!兄貴と!!!」
「あー!!!(言ってない!!!)」
「ボツにぃにもそういう可愛いところあるんだね〜!!!!!」
そろそろ普通に怒ろうか考えていたところ、ある声が聞こえた
「ボツくーん!アイナおねえちゃーん!どこー?」
サムの声だ
こんな状況を見られてしまっては困る
ので全身に力を入れ逃げようとした時
「サーームくーーん!!!こっちだよ〜っ!!!!」
アイナは思いっきり腕に力をこめ俺を離そうとしない
まずい
サムは別にバレても大丈夫だがサムを通して兄貴にバレるのがやばい
サムはコバヤシのことを俺の兄だと認識してない!!
だが兄貴は俺が弟だと知ってる!!(当たり前)
「あ!いたいた〜!あれ?ボツくんどうしたの?」
「いやーちょっと聞いてよ〜さっきねーボツにぃが「あー!!(言うなバカ!!)」ってさー……」
「……ごめんなんて?」
「ちょっと待ってね」
「あ?!(むぐっ?!)」
こいつほんと……!!
口まで塞いでハッキリ聞こえるように……!!
「さっきねー?ボツにぃが私の事兄貴って言ってくれたの〜!」
「えっボツくんが?」
「そう!!あのボツにぃが!!」
……
恥ずかしすぎてどうにかなりそうだ……
………あの後兄貴にイジられまくったんだよな……
ほんとこの妹……
「どしたのそんなフキゲンになって」
「あー(なんでもない)」
「そっか〜」