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コメント
1件
イギリスが英帝(お父様)のこと、イングって呼んだところありましたよね? 細かいとこは次回で書いて、分かるかなって思うんですけど、あれは英帝が元々イングランドだったからですね イングランドがスコットとかアイルランドとか取り込んで、英帝になったって感じなので
アメイギ書いてて楽しいな…
どうも、結構今んとこ不穏ですね〜
まぁ、完結先もおそらくバッドエンドにするくらいですからね
でも、アメリカ視点ならこの物語はまだ平和よりになる、はず…タブン
いや、アメリカが独立したらイギリスさんの虐めパート減るから、絶対!
まあ、裏では全然英帝さんに虐められてるので、 おまけでかくことになるかもしれませんけどね
…まだあとの話しても仕方ないですね
あ、政治意図や史実はございません
暴力ご注意を
それでは、どうぞ
あの時、祖父に勘付かれていたのだと思う
だから、次の日に祖父が声をかけてきた
「こんにちは、アメリカくん」
「…こんにちは」
いつもやってるように挨拶を返すけど、名前を呼ばれるのは中々ない
だから、警戒して、祖父を見ていた
「…頭はもっと下げるべきだと思いますよ。主人を敬う気がないんですか」
ちぇ、めんど…
そうは思いながらも、逆らったほうが面倒なのが事実だ
頭を下げて、「こんにちはー」と改めて言った
「よろしい」
祖父はそれだけで、去っていこうとしたのか俺の隣を横切った
「夜にハグの仕方教えますよ。場所はいつものところです」
祖父はそうやって俺に囁いた
それにバッと祖父の方を向くけど、もう歩いて去っていった
きっと、俺だけに言ってるんだろう
…いつもの、ところ
…父さんをいじめてるとこ?
そこが繋がった瞬間、サッと顔が青ざめた
…俺がいっつも、父さんと祖父のこと見てるって、バレてる?
一気に危機感を抱いた
祖父はさらっと言って、去っていったけど、俺はしばらく廊下に立ち止まっていた
…祖父の言ったことは罠か?
そうは考えるものの、行く気ではあった
どうであろうと、父さんもいると思うから
結局、夜になって、いつものあの部屋の前に来た
祖父の部屋には立ち入るものじゃないな、なんて前まで言ってたけど、祖父に呼ばれたら入るしかない
でも、今日はドアが閉まってて、俺なんてお呼ばれしてないって感じだけど
…もしかして、ずっとドア開けてたのもわざと…?
いや、そんな訳ないな…たぶん
それかまだ祖父と父さんがいないのか、部屋を間違えたか
…ドアの防音効果がすごいのか?
音がまったくと言っていいほどしない
ドアに近づいて、音を聞こうとしてみる
そのとき、ガチャッてドアが開いた
それで体にゴンッてドアが当たって、倒れ込む
「っ…いったぁ…」
当たったところを触って、見て、どこも傷なんてないか確認して、起き上がる
「あら、盗み聞きです?」
そんな声が上からふってきて、上を向く
誰かはすぐ分かるが、祖父がいた
相変わらずの微笑が、今はより深く見える
「間違わずにきましたね。エサがあるところを学習したら、小汚いネズミみたいに来るんですから」
はいはい、そーですかー
そんな適当な相槌を返して、スルーしたいところだが、エサがあるところ…か
父さんが虐められるところを指してる?
…いや、さすがに考え過ぎか
どうせ、ただの意地はった皮肉だろ
「…で、中入っていいのかよ?」
そんなので引き下がると思うなよ、クソジジイ
そんな思い入れて、そう聞く
「…口の利き方がなってませんね」
ボソッと祖父がそう言った
そんなわざわざ笑、俺に普通に言えばいいのにな
どうせ、改善するって言っても今だけだけど
「入っていいですよ」
祖父はそれだけ言って、くるっと部屋に引き返していった
それについていくように俺は部屋の中に入った
「…あめ、りか?なんで、ここに…」
…やっぱりいた
父さんは困惑した様子で、へたり込んでて、目が潤んでいる
何発かやられたあとか?
…あぁ、見たかったな
そんなことを思って、ぞっとした
父さんが傷つくのは、よくないことなはずなのに…、なんで?
そんな思考も祖父に話しかけられ、やめる
「さて、なにをやるか、…覚えてます?」
「…ハグの仕方、だろ」
今になって、それだけとも思えないが、答えるしかないのが現状だ
「よろしい、これくらいならちゃんと覚えれるんですね」
ニコーッと満足げに祖父は笑ってそう言った
…これくらいなら覚えれて当然だろう
イチイチ腹立つな…
「まずは実践から行きましょうか」
「…」
父さんを抱きしめるのはやったことないな…
それこそ、親と子だったから?
ただのスキンシップで、外交とかで使うもんだって教えられてたし
だから、はじめてだった
…なんか、緊張してきたな…
改めてするとなると、よくわからないのが現状だ
聞いただけで、どうもできるものか?
絵本とかでもあんま見たことないし、となると頼りになる記憶は祖父と父さんのになる
…あれ、全部試してみるか?
そりゃ、抱きしめるぞなんてことは言ってないし、どれがハグかなんてわからない
「…先に私からやりましょうか」
そうやって祖父が言ってきた
間違えたときが不安でもあったし、それでよかったんだろう
「ぇ、あ…」
ただ、父さんは怯えてた
…外交でするもんなのに?
とは思ったものの、今はただ見てるしかない
まず、祖父はなにかを囁いた
それで父さんがサッと青ざめて、すでに涙が目に溜まっていた
…なに言ったんだ?
そのあと、祖父がギュッと父さんのことを両腕で覆って、逃げ道を無くすようにした
…これが、ハグ?
…外交で使うって、脅しじゃないか
「っ…ぅ゙、あ、はーっ、はーっ…っ、いだ…」
父さんはそんなハグをされて苦しそうだ
でも、祖父に同じようにハグし返してた
父さんが祖父にやってるハグは弱々しくて、縋ってるみたいだったけど
そんなことを思っていると、祖父がこちらを向いて、ニコーッと笑って言ってきた
「これがハグですよ。分かりました?」
「あ゙っ、ぅ゙…おとう、さまっ、いたいっ…、はなしてっ」
「こうやって、愛情を示すんです。分かりました?」
「わ゛かりましたっ!おとうさまっ、わかりましたからっ!あ゙ぁ…ぅ゙、いんぐ、いたいのやだぁっ」
ぼろぼろ泣き崩れて、父さんはそうやって叫ぶような声で言っていた
たぶん、分かりました?は父さんじゃなくて俺に言ってるのに…
そうやって考えて、思った
祖父もそう思ったんじゃ…って
なら、祖父は咎めるんじゃないかって
でも、祖父はそうしなかった
さっきまで、満面の笑みでこっちを向いていたのに、父さんのほうを向いて、抱きしめるのをやめた
「はっ…ひゅーっ、ひゅぅっ」
苦しそうに呼吸をしながら、父さんは祖父にもたれかかった
それに祖父は父さんの頭を撫でていた
俺が父さんを褒める時にやるやつだから、きっといい意味、だろう
「…イギリス、落ち着きました?」
「…ぅ、は、はいっ。だい、じょぶ、です」
やがて祖父がそう父さんに聞いて、返ってきた答えがこれ
無理してそうだな…とは思った
父さんは祖父の前でも、俺たちの前でも、自分のことなどまったく気にしない、そういう人間だから
だから可哀想で、儚いんだ
そんなの抱きしめて、捕らえるなんて、許されるのか?
でも、触れたかった
父さんを全身でいっぱい感じてみたかった
普段なら、やれないことだから
そんなことを思っていたら、祖父から声をかられた
「なら、アメリカ。どうぞ」
祖父は父さんを離して、1、2歩下がった
そこで、父さんと目があった
怯えが滲んだ、それでいて懇願するような目で、見つめられている
それに胸が熱くなった
やっぱ、緊張するな…
だから、あっさりと終わらそう
父さんに近づく
座り込んでいるから、俺より背が低い
そんな父さんを両腕で包み込んで、軽くハグした
最初はびくってしてたけれど、父さんは自分にハグを返してくれた
「ありがとうございます、アメリカ」
そうやって、俺だけに聞こえる声で父さんは言ってくれた
それに胸がドキドキと跳ねだした
今更ながら、あったかい体温と、ふんわりした匂いを感じる
落ち着く、それでいて甘いような感じ
抱きしめたら、 ずっと続けばいいのになんて思ってしまった
…続くはずなんてないのに
背に重さと冷たさを感じた
後ろを見ようと思ったけど、押しつぶされるような感じで、どうもできない
「…イギリスと…アメリカも、今日はお疲れ様でした」
やけに優しさを孕んだ祖父の声が聞こえた
そんな声とは裏腹にぎゅっと、ぎゅーっと強く抱きしめられる
「ぇ、あ゙ぁ゙っ、やだ、おとうさっ、…っ、やめてっ」
「っ、がっ、ぁ、くるし…」
鼓動がさっきよりも速くなった
圧迫される感じがする
骨がミシミシと音を立てる
父さんはそんなので両腕で掴まれてるのだから、よっぽど痛いだろう
そして、それを、何回も何回も、受けたのだろう
…父さんは、思ってたより、いやもっと、可哀想だ
身体で受けて分かった、いやとっくの前からわかってるはずだった
これは、おかしい
…俺が、助けてあげないと
これが独立したいって本格的に思った理由
今考えたら、冒険物語とかに夢見てただけだったけどね
親父の勇者になったら、付き合えた気がした、好きになってくれた気がした
でも…現実は複雑だったんだ、思ったよりもね