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あじさい。
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#塩レモン
comi
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ゆきむら
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はやちゃん呼びのくだり、めっちゃ気になりました!舜太が慌ててるの、何かありそうで……(笑)。壁ドン告白からの仁人の内心グルグル感がすごく伝わってきて、思わず感情移入しちゃいました。佐野の手がひんやりしてて仁人が擦り寄っちゃうところ、めちゃくちゃキュンときました…!連載を追いかけたくなります。
「俺は仁人のこと好きだよ本気でね」
「へ、?」
真顔で言ってくる佐野
これは嘘じゃない本心だと俺の本能が囁く
でも嘘であって欲しい
信じたくない、嘘だ嘘だ嘘つき!
そんなわけない…違う違う
「嘘だと思ってる?」
態度にですぎていたのか聞いてくる佐野
とりあえず離れて欲しいけど
先に本当かどうか聞いとくか
余裕がありそうに見せたいけどこんなこといわれたら余裕なんてなくなる
でもどこに惚れたのか
それが1番気になった
「…正直、ちょっと思ってる」
ちょっとじゃない、全然嘘ついてると思ってます。
けどそんなことを素直に言える俺じゃない
隠した…つもりはないけど
言わなくてもいいことは言わない
それが俺のモットーだから。
でも話してくれたところでだよ、
壁ドンされた状態で話されても話が入ってくるかどうか…
しかも告白までされてさ、
どうしよう…嘘でもほんとでも
このドキドキは嘘じゃない。本当に
ドキドキしてる、
認めたくないけどこいつでドキドキしてる
キュンとしないって思ってたけど
遅れてキュンとするタイプの壁ドンみたいだ
佐野は俺の言葉に少し笑って
空いている片手を俺の頬を滑らせる
俺が熱いのかそれとも佐野が冷たいだけなのかはわかんないけど
ひやっとした佐野の手が俺の頬を優しくなぞるように撫でてくる
ドキドキしてるせいか熱くなっていたので
佐野の手のひんやり感が気持ちよくて
つい擦り寄ってしまった
…もっと熱くなった気がした
「まぁ仁人に任せるよ」
そう言って俺から離れる佐野
冷たくて気持ちよかった佐野の手も離れてしまった
「ぁ…」
少しだけ寂しいと思ってしまった
そんなこと思う自分が恥ずかしくて
そんな気持ちがあると思ってなくて
なんか色々と感情が忙しく
脳が処理に追いついていない
佐野のあの眼差しも全部言葉も全部
自惚れだったのか?
ありもしないことを考えては
いやいや違うよなと自分に言い聞かせている
そんな俺を見て佐野に
「大丈夫そうすか?」
って言われてしまった
てかなんでそんな普通なんだよ
壁ドンまでして!告白もだよ??
当の本人を見ても、
「イケメンすぎて見惚れちゃってんの?」
なんて冗談を言ってくる
いつも通りの佐野だ
でも…なんか俺だけ振り回されてるみたいで
悔しい…なんか俺も佐野を
振り回したい
物理的にじゃなく心理的に
でも恋初心者の俺はそんなことしたことも
されたこともない
佐野と再会してからは
感情が忙しくなったり
名前も知らない感情に出会ったり
いろんな初めてを佐野にもらった
…佐野のことを俺はどう思ってるんだ?
自分自身に聞いてみても
俺の頭はまだ処理が追いついておらず
答えなんて返ってくるわけがない…
知ってた知ってたけど…
答えというか、いやでも嘘でしょ?流石に、
いやどうなんだ?顔だけ見てもわかんねぇし
あぁもう!なんかむしゃくしゃする!
調子狂うわ、佐野といると。
「早く戻らないと、お巡りサン心配しちゃうよー?」
しらじらしく言ってくる
イライラしつつも事実なので言葉も返さずにホールを後にした
受付に佐野と2人で戻ってくると
舜太とだいちは昔からの友達みたいに打ち解けていた
あれ…初対面だよな?
だいちの口から舜太という人の名前を聞いたことはないから
きっと初対面なんだろうけど
まぁ2人とも関西人だから打ち解けたのかな。
温かい目で楽しそうに話している2人を見つめていると
俺の視線に気づいた舜太がソファーから立ち上がってこちらへ向かってくる
「傷は?大丈夫?無理してない?」
ここはクールに「大丈夫?」だけでよかったのに
つい過保護に心配しすぎてしまった
舜太は少しびっくりしていたが
すぐにいつもの笑顔で
「うん!仁ちゃんは?」
「大丈夫、それにお礼なら佐野に言ってくれ」
「はやちゃんありがとう!」
…ん?はやちゃん?
なんで下の名前を知っているんだ?
はてなマークが浮かぶ俺をみて察した舜太が
なぜか慌てた様子で
俺に伝えてきた
「あのストーカーの事件が解決した後少し話して名前、そん時に聞いたから俺が勝手に呼んだだけやで!!」
「あぁ、そう?」
「仁ちゃんはいつまで佐野呼びなん…」
「いいだろ別に」
たまに俺だってはやとって呼ぶし
でもいつも下の名前で呼ぶのは気がひける
それになんか恥ずかしいし
佐野の方を見ると不貞腐れた顔をしていた
“はやと”って呼んでほしいって顔で佐野がこちらを見てくる
悪いけど、絶対嫌だ。
と固い決意をしていたらそこへだいちも
駆け寄ってきた
「舜太怪我の治療ありがとうな」
「ええよええよ」
「…なあ」
「ん?」
「いや、なんでもない!さ!もう少しで閉店時間やで!帰ろ帰ろ!」
「あ、うん」
だいちは舜太のようになぜか焦っている
何がそんなにまずいのかはわからないけど
俺が気にすることでもないか、
俺は自分の荷物をまとめて
掃除道具を出す
グラスやらなんやらは佐野が既に洗ってくれていたみたいだ
だいち曰く俺が山中と姫に相談してる間に
1人で洗ってたらしいからな
なんか申し訳ないな
チェキとはいえど…あとでお礼しよ
「おつかれーっす⭐︎」
床を掃除していると
聞き慣れた馴れ馴れしい声がする
山中がお迎えから帰って来たようだ
さっきよりも顔色が良くなっていて一安心
山中と少し話そうとしたら
どこからきたのか佐野が俺の腰をぐっと引いてきた
佐野の手は相変わらず冷たくて
気持ちが良かった
ぎゅっと掴まれて逃げようにも逃げられなかった
まぁあの“はやちゃん”だしな
ここで抵抗したらどうなるか。
まあなんでもいいけどなんのようだ?
と俺が不思議がっていると
「仁人、今日一緒に帰ろ?」
「え?いや…」
佐野とだいち…あの時楽しそうだったな
また名前がわからない変な渦巻くような感情が俺を覆う
俺なんかよりだいちと帰った方がいいだろ、
仲良くなれるチャンスだし
俺はいつも1人で帰ってる、
こんなんだけど夜道を歩くのは少し怖い
けどここで甘えたら先輩として情けないし
1人で帰るのが妥当だろ。
「だいちと帰りなよ。仲良さげだったし」
「俺は仁人と帰りたいの。」
「でも」
「でもはなーし!じゃ先に受付で待ってる」
そう言って離れて行った
顔は見えなかったけどあいつの手
なんか熱かったな。
布越しなのに…俺が熱いなんて、それはない、
た、ぶん。
山中はなんかわかんないけどニヤつきながらだいちの方に走って行ったけど
なんか申し訳ないな、
まぁ…さっさと掃除済ませて一緒に帰るか
でも本当に
舜太とだいちなんであんなに焦ってたんだろ
あとで聞いてみようかな、
いや明日でいいかもう帰っただろうし
さ、俺もとっとと終わらせて帰りますかね。