テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「あのさぁ、御神姉弟ってなに?虐められやすい体質とかある感じ?」
「いやぁ…そんなのは聞いたことないけど」
「でも実際虐められてるもんね?なんかこう…人間性に問題でもあるのかな」
「ちょ、言い過ぎじゃ」
「人間性に問題があるのは姉さんだけ」
「海斗ぉおお!?」
レヴィに説教されて、まさかの弟にまで見放された。助けたのに。
「ま、それはそうかもしれない」
「レヴィさん?」
「そんなのはどうでもよくて」
「そんなのは?」
「これ以上、御神さんたちを心配させないで」
「お母さんたち?」
「御神さんたちはこれから重要な任務をするんだ。それなのに自分の子供たちがいじめにあった、なんて聞いたら任務どころじゃなくなる。任務先で死んだら普通に葬式が行なわれるわけじゃないんだ」
「えっ…」
「そのまま、敵組織に海に捨てられるか燃やされる。もう二度と会えなくなる。だから今だけは任務に集中させてあげてくれ」
レヴィの暗い顔と、重い雰囲気でそれが本当なんだと思い知らされる。海斗は顔があおざめていた。
「でも、そんな任務あるって聞かされてない」
「隠したのか…まぁあの人たちらしいと言えばそうだけど」
「レヴィ」
私はレヴィの服を掴んだ。
「お母さんとお父さん、大丈夫だよね」
「…それは、わからない。あの人たちは強いけど、それだけじゃ越えられない壁もある」
たぶん、レヴィが言いたいのは知性の話だ。お母さんたちは頭が悪い。それはもう、すごく。でも、それだけで死んでしまうほど弱い人たちじゃないということも知ってる。だから、本当に分からないのだ。
「レヴィ、私たちでお母さんたちを助けられないかな?」
「…ムリだ。任務内容は極秘に扱われてる。俺でさえ危ない任務としか聞かされてない」
「誰かに聞くことはできないの?」
「…望み薄だけど、事務所に行くか」
「事務所って…」
まさかと思い、オウム返しをする。レヴィは頷きながら言った。
「KEELの本拠地だ」
輝瀬黒(ペア画中
70
コメント
1件
第34話、読み終わりました。レヴィの「そのまま敵組織に海に捨てられるか燃やされる」って台詞、すごく重くて胸に刺さりました…。お母さんたちの任務が極秘で、しかも命に関わる危険なものだって知って、姉さんがレヴィの服を掴んで「大丈夫だよね?」って聞くところ、すごく切なくて。海斗も顔色を青くしてたし、二人ともちゃんと心配してるんだなって伝わってきました。最後の「KEELの本拠地」で、これからどう動くのか気になって仕方ないです!