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シェアハウスが始まって数週間。最初のうちは、リビングで顔を合わせてもお互いぎこちない沈黙が流れるだけだった。私は自分の部屋に引きこもるか、必要最低限の会話しかしないように心がけていた。
しかし、ある出来事を境に、その関係性は少しずつ変化していった。
ある日の夕食時、私が作ったオムライスを不破くんが
「これ、めっちゃ美味しい!」と褒めてくれたのだ。
それをきっかけに、ローレンが「お、お前意外とやるじゃん」と上から目線で言いながらも完食したり、
葛葉が「……悪くねぇな」と呟きながらおかわりしたり。
イブラヒムも無言で皿を差し出してきた時は、思わず吹き出してしまった。
それからだ。学校で彼らに話しかけられることが増えたのは。
昼休み、廊下で友達と話していると、葛葉がひょいと顔を出して
「おーい、今日の晩飯何?」
「まだ何も考えてない」
と答えると、
「じゃあ、なんか美味いもん作れよ」
とニヤリと笑って去っていく。
授業の合間には、ローレンが突然隣の席に座ってきて、「おい、ここの問題どう解くんだよ」とノートを覗き込んでくる。教えると、「ふーん、サンキュー」とぶっきらぼうに言って、また自分の席に戻っていく。
放課後、昇降口で不破くんにばったり会うと、「ねぇねぇ、今からちょっと話ししない?」とカフェに誘われたこともあった。彼の優しい笑顔に、断る理由が見つからなかった。
そして、一番驚いたのはイブラヒムだ。いつもスマホばかり見ている彼が、ある日、私が図書館で本を読んでいると、そっと隣に座ってきて、一言「それ、面白い?」と尋ねてきたのだ。私が本のあらすじを話すと、彼は時々頷きながら、静かに耳を傾けてくれた。
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むずい!とにかくむずい!!
ほんとシリーズでかけてる人尊敬すぎます。
けどかくの楽しい😻😻