コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
約束
夢主: 「え? どういうこと? その人と比べられ、しんどいってこと?」
少年: 「……。周囲が求めてるのは俺じゃない、その人なんだ。」
(少し間を置いて続ける)
「俺がその人の代わりをしないと、その人には追いつけない。」
夢主: 「うーん……つまり、その人になろうとすることが、不自由に感じるってことかな?」
少年: (答えず、無言で視線をそらす)
夢主: 「悪役っているじゃない?」
少年: 「……なんだよ急に。」
夢主: 「悪役ってさ、常にヒーローと比べられてるじゃん?」
(手を動かしながら、力説するように話す)
「でもね、絶対に自分を曲げないんだよ。」
「どんな時でも、自分が欲しいもののために命懸けで戦うの。」
「たとえ、それが死ぬとわかっていても――」
(少し笑いながら)
「……カッコよくない?私悪役大好きなんだ!」
少年: (無言のまま、じっと夢主を見つめる)
夢主: 「まぁ、要するに何が言いたいかっていうとね。」
(彼の目を見つめながら)
「わからないなら、わかるまで命懸けでやってみたらいいんじゃないかなってこと!」
少年: 「……。」
夢主: 「私も君に喝入れてもらったからさ。」
(小さく笑って)
「命懸けでゲーム作るよ。」
「だから、君もさ――」
「素晴らしくカッコいい悪役みたいに、命懸けでやってみたらいいじゃない?
そしたら私が君を推してあげるよ。」
少年: (目を伏せ、少し考え込むようにしている)
夢主: 「まぁ、最終的には君が決めることだよ。」
「君の判断に任せる。」
(立ち上がり、空を見上げる)
「……てか、もう真っ暗じゃん!」
「私は帰るから、君も帰りなよ!」
(彼に紙袋を差し出す)
夢主: 「あ、それ、全部あげるね!」
「布教活動しとくわ!私のおすすめばっかりだから!」
少年: (紙袋を受け取りながら、ぼそっと言う)
「……約束、守れよ。」
夢主: (笑顔で手を振りながら)
「わかったよ!」
あとがき
凛ちゃんの、
冴ちゃんに対する劣等感の描写が難しい、、、
下手なこと言っても多分凛ちゃんには響かないので、
価値観に沿うように意識して、
ホラーゲームにハマったきっかけを夢主がつくったらっていう程で 入れてみました、、、!
これで、凛が夢主に執着する準備が整ってきたのではないかと、、、!
違和感なく読んでもらえると嬉しいなと思います。